江崎グリコ、ブラウザで体験できる「江崎記念館 Web-VR」オープン オリジナル演出で新たな楽しみも

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2020/12/30 05:00

 江崎グリコは、企業ミュージアム「江崎記念館」を特別なソフトウエアをインストールせずWebブラウザで体験できる「江崎記念館Web-VR」をスタートした。同コンテンツでは、新型コロナウイルス感染拡大により現地を訪れるのが難しくなるなか、外出せず自宅にいながら、江崎記念館内の展示品を観覧することができる。

 同施設は1972年、創立50周年記念事業の一環として、従業員に創業の志を伝え、社業の発展に寄与するため設立したもので、現在は企業ミュージアムとして一般人も来館可能となっている。館内には創業以来の同社の歩みに関する資料、商品・販促品をはじめ、創業者江崎利一ゆかりの品々を展示しており、展示品の一部は国の近代化産業遺産に認定されているという。

 同コンテンツでは、Web-VRを通して同社創業の歴史や創業時から現在まで受け継がれているさまざまな「創意工夫」などを観覧することができる。直接の来館が難しい全国各地のユーザーも、Web-VRの空間に入り込みながら自分のペースで観覧することが可能となる。新型コロナウイルスの影響により延期・中止となってしまった修学旅行・遠足・社会科見学の代わりとしても利用できるとのこと。また、実際の来館時とは異なる演出や異なる角度から観覧できる展示などもあるため、すでに来館した人も楽しめる内容となっている。

展示内容(一部)

Glicoの始まりとゴールインマーク

 誰もが見たことがある Glico のゴールインマーク。誕生した際の着想と、今のデザインに至るまでの変遷を紹介。

創業期の生産器具

 同社の創業の商品栄養菓子「グリコ」を試作や製造する際に使用していたハート形ローラー・しゃもじ・真空釜を展示。

歴代道頓堀グリコネオンのジオラマ

 1935年から大阪道頓堀に設置されているグリコネオン。初代から5代目のジオラマを見ることができる。また、実際に道頓堀の戎橋から道頓堀グリコサインを見上げるような画角で撮影を行っており、ジオラマに入り込んだような視点で観覧することができる。

歴代のおもちゃ

 創業時代から現在に至るまで約 4000 点に及ぶ「グリコ」のおもちゃを展示。さまざまな年代のおもちゃを展示しているため老若男女問わず楽しむことができる。また、時代に合わせたおもちゃの変化の解説とともに観覧することが可能。