ニコン、撮影したものの閲覧・現像・編集ができるPC用ソフトウェア「NX Studio」無償公開

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2021/03/11 06:00

 ニコンは、ニコンのデジタルカメラで撮影した、静止画や動画の閲覧・現像・編集ができるPC用ソフトウェア「NX Studio」(Ver.1.0)を無償公開する。

 同ソリューションは、静止画や動画の閲覧・編集、RAW画像の現像を直感的な操作で楽しむことができるPC用のソフトウェア。ニコンのソフトウェアである「ViewNX-i」の閲覧・管理のための豊富な機能と、「Capture NXD」の多彩な現像・編集機能を統合した。ひとつのソフトウェアで、静止画や動画の閲覧から編集までをシームレスに行うことができる。

 ユーザーインターフェースは、両ソフトウェアを踏襲しつつ、ワークフローにあわせ、データの取り込み、閲覧、編集の3つのエリアに整理。操作する部分を集約させたシンプルで使いやすいデザインは、機能が見つけやすく、直感的な操作が可能となる。

 RAW画像のピクチャーコントロールやホワイトバランス設定、露出補正などの編集機能に加え、指定エリアの色や明るさなどを調整する「カラーコントロールポイント」、うつったほこりやごみを取り除く「レタッチブラシ」など高度な部分補正機能も搭載。細部にわたって編集ができ、思い描いたイメージへ仕上げることが可能となる。また、静止画や動画を表示する際にかかる時間を短縮させるなど、全体的なレスポンスを改善。今までよりもさらに軽快にデータを扱うことができる。

 アプリケーション間の連携では、NX Studioで編集した静止画や動画を直接、画像共有・保存サービス「NIKON IMAGE SPACE」へ転送したり、YouTubeへアップロードしたりすることも可能。今後も継続してアップデートを行い、静止画や動画の閲覧・現像・編集をサポートしていくという。

 主な特徴は次のとおり。

  • 静止画や動画のシームレスな閲覧・現像・編集が可能
  • ワークフローに合わせたメニュー構成と、多機能ながらも使いやすいシンプルなデザイン
  • プレビュー画面を水平/垂直で選択できるフィルムストリップ、分割して表示する2/4画面比較表示など、用途に合わせて変更できる多彩な表示画面と、シンプルで見やすい撮影情報表示
  • 「カラーコントロールポイント」による指定エリアの色調整や、うつったほこりやごみを取り除く「レタッチブラシ」など、細部にわたる編集機能
  • ニコンのデジタルカメラ本体と共通するメニュー項目、統一用語による分かりやすいユーザーインターフェース
  • 静止画や動画の保存形式は、元ファイルとは別のファイルに編集情報を記録・保存する「サイドカー形式」と、元ファイルに直接記録する「直接保存形式」から選択可能
  • XMP/IPTC 情報の編集や、画像プリセットの管理機能
  • 「Nikon Transfer 2」や「Camera Control Pro 2」など、複数のソフトウェアと連携可能

 なお、ViewNX-iとCapture NX-Dは今後、最新OSへのアップデート対応や、機能追加などの対応は行わない予定とのこと。現在利用しているユーザーは、今後「NX Studio」への移行を推奨している。