キヤノン、画像転送用モバイルアプリ公開 スポーツや報道写真におけるプロの撮影後ワークフローを効率化

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2021/04/20 06:00

 キヤノンは、モバイル端末を通じてFTPサーバーに画像を転送するためのモバイルアプリケーション「Mobile File Transfer」を2021年6月下旬に無償公開する。なお、次バージョン以降は有償での提供となる。

 同アプリは、モバイル端末を通じてFTP/FTPS/SFTPサーバーに画像を転送する、プロフォトグラファー向けのモバイルアプリケーション。

 従来、スポーツや報道などのプロの現場では、場所が固定された有線接続のパソコンを利用してデータを転送する方法が主流だった。同アプリケーションによって、携帯性・利便性・即時性に優れたモバイル端末でのファイル転送に対応することで、場所の制約なくデータ転送ができるなど、撮影後ワークフローの効率化に貢献していく。

 同アプリはiOS14以降に対応。また、Androidは今後対応する予定となっている。

 同アプリの特徴は、次のとおり。

5Gの高速伝送に対応

 5G(第5世代移動通信システム)のモバイル端末に対応し、プロフォトグラファーが撮影する大量の写真を、モバイル端末の5G回線を通じてFTP/FTPS/SFTPサーバーヘ高速でアップロードすることができる。また、画像の転送方法として自動・手動選択に加え、設定した条件に基づき画像の転送を行うフィルター転送にも対応し、ワークフローの幅を拡げる。

効率的なデータ伝送をサポートする情報付加機能

 世界の主要な新聞社や通信社が参画するIPTC(国際新聞電気通信評議会)策定の標準規格に基づき、撮影者名や画像のライセンス情報といったメタデータを画像に付加することが可能。また、カメラからモバイル端末へ転送した画像にアプリ上で音声メモを付加することや、IPTCメタデータの編集をすることができる。

対応カメラ

  • EOS R5
  • EOS R6
  • EOS-1D X Mark III
  • EOS-1D X Mark II
    ※開発中の「EOS R3」には有償となる次バージョン以降で対応予定。