アドビのグラフィック制作アプリ「Adobe Spark Post」が大学入試に初採用

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2019/05/31 08:00

 アドビ システムズ(以下 アドビ)は、デジタルハリウッド大学(以下、DHU)の2020年度<サマー・トライアウト(※)>AO入学試験(夏期講習・課題方式)に、グラフィック作成ツールである「Adobe Spark Post」が採用されたことを発表した。Adobe Spark Postが大学入試のツールとして導入されるのは初めてとなる。

 文部科学省は『学力の3要素』を定めている。これは、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」を指す。DHUでは2020年度の<サマー・トライアウト>AO入試で、これら『学力の3要素』を総合的に評価する選抜方法を先行導入することになった。

 本AO入試における夏期講習では、以下の3点を中心に、学力の3要素を評価し選抜を行う。

  1. デジタルコンテンツに関する講義&設問:「知能・技能」の評価
  2. アクティブラーニング型グループワーク:「主体性・多様性・協働性」の評価
  3. デジタルツールを用いたプレゼンテーション:「思考力・判断力・表現力」の評価

 1では、デジタルコンテンツに関する映像講義を受けたのち、講義内容に関連する設問に回答。その後、2では4~6名ずつ別れたグループワークで与えられた課題に取り組む。ここではiPadが各グループに1台ずつ与えられ、iPadにインストールされているAdobe Spark Postアプリを使ってグラフィック資料を2時間以内に作成。最後に、3でAdobe Spark Postで作成したプレゼンテーションを1グループ5分で行う。

 Adobe Spark Postは、デザイン経験のない人でも使用できるグラフィック制作ツールで、受験者は課題の発表を1ページのプレゼンテーションで表現。受験者はAdobe Spark Postを立ち上げると、プロが作ったデザインテンプレートの中から好きなテンプレートを選択できる。テンプレートをベースに、好きな画像やテキストを挿入、別のレイアウトや、カラーパレット、フォント、フィルター、エフェクト加工など、さまざまな機能を画面タップしながら選択し、プレゼンテーションを完成させる。

※「面接」「夏期講習」「課題」を通して選抜を行い、合格後も入学までの準備期間を利用して継続的に課題に取り組むDHU独自の入試方式。