クリエイティブ制作に入る前におさえておきたいふたつのポイント
まずは、Instagram広告の概要からおさえていきましょう。ここでは、デザインに入る前段階で考えるべきことをふたつお伝えします。
1.目的とターゲットを明確に
Instagram広告を出稿する目的とターゲットをしっかり決めておくことは、最適なデザインをするためにもっとも重要です。「どのようなユーザーに何をしてほしいのか」は、ビジュアルやコピーの決定に大きく影響します。
ターゲットの生活リズムもできるだけ細かく想像し、どんな時間帯にどこでInstagram広告を見るのかもイメージしましょう。
2.広告ポリシーを確認する
Instagramの広告ポリシー(Facebookと同じ)の審査項目は「画像」、「動画」、「テキスト」、「ターゲット設定」、「誘導先のランディングページのコンテンツ」の5つです。これらをもとにした「品質スコア」が低いと見なされると審査に落ちてしまう可能性があります。
そのうえで、デザインで気をつけるべきポイントは次の3つです。
- 画像内のテキストは20%未満が推奨されていることをふまえる。
- 広告と誘導先のランディングページの商品の一貫性を持たせる。
- 動画は目立たせるための過度な装飾はつけず、見やすい内容にする。
※規定の詳細については必ず最新のポリシーを確認しましょう。
Instagram広告をデザインする5つのポイント
ここからは具体的にInstagram広告のデザインを制作する基本を5つ紹介します。
1.世界観を統一させる
「利用者と投稿のつながり」を生むためには、「ブランドのファンになってもらうこと」が重要です。そのためには出稿する広告だけではなく、色やフォント、ロゴといったブランド全体の世界観を統一させるための「ガイドライン」を策定してください。
Instagramは視覚効果からのアプローチに長けたSNSです。アカウントのプロフィールや誘導先のランディングページも、ブランドの世界観がひとめでわかるビジュアルになるよう設計しましょう。フォロー数を増やすことで、広告効果を最大化することができます。
2.一瞬で目を引くビジュアル
昨今ではInstagramユーザーの興味が、ビジュアル重視の投稿から「役に立つ情報」が得られるメディア的な投稿へ変わりつつありますが、それでもなお、写真や動画での視覚的アプローチがInstagram最大の特徴です。商品やサービスの特徴を瞬時に伝えられるようなデザインにするのが良いでしょう。
3.印象的なコピーライティングを心がける
コピーがまったくない美しい写真だけの画面よりも、文字を入れたほうが内容が伝えやすく、コンバージョン率も上がります(参考記事)。キャプションの文章にまでユーザーは目を通すとは限りません。ひと言で商品を印象づけるコピーを、適切な場所に配置しましょう。
4.フォント選び
印象に残りやすいのはビジュアルだけではありません。世界観を崩さずインパクトのあるフォントを加えることで、ユーザーの興味をひくことができます。文字がメインでつくられた投稿も増加傾向にあり、文字とビジュアルを使うInstagram特有の画面構成を工夫することで、ひと味違ったデザインになるでしょう。
5.CTAを工夫する
ユーザーの興味に対し、適切なアクションボタンを設置する必要があります。一般的には「詳しくはこちら」でランディングページへ促すことが多いですが、商品によっては「申し込む」のほうがコンバージョン率がアップする場合もあります。ユーザーが求めるものを適切に表現しましょう。