上田慎一郎氏所属の映画制作会社がAIクリエイターと連携し、映画スタジオ「PICORE」を設立

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2022/11/04 16:00

 「100年後に観てもおもしろい映画」をテーマに、クリエイターが自由に創作できる映画スタジオ「PICORE」が設立した。オリジナルの長編映画を企画・制作する「STUDIO PICORE」事業と、映画・映像による「新しい体験」の創出をする実験場「PICORE LAB」事業を中心に展開していく。

 PICOREは、現在までに『カメラを止めるな!』を含む10本以上の映画を監督し、国内外の映画祭で20のグランプリを含む46冠を獲得した上田慎一郎氏や『こんぷれっくす×コンプレックス』のふくだみゆき氏が所属するPANPOCOPINAと麗澤大学Ed Tech研究センターのセンター長でありAIクリエイターの小塩篤史氏が手を組み、テクノロジーを活用しながらクリエイティビティを最大化すべく設立された。クリエイターが良い作品を丁寧に創作できる環境や、企画開発から完成に至るまでの制作過程が大切にされる環境をつくり、エンターテイメント性・社会性・普遍性を兼ね備えた作品が生まれ続けることを目指す。

 「STUDIO PICORE」では、さまざまなクリエイターや専門家とともに今までにない制作手法を取り入れ、オリジナルの長編映画を制作し、全世界に発信する。また、制作過程において、労働基準やコンプライアンスのアップデートを常に行い、クリエイターや観客、社会、多くの人々にとって有意義な映画づくりを行っていく。

 「PICORE LAB」では、AIを駆使した企画調査や作品の分析、制作過程のシステム化、パワーバランスや先入観を取り払うメタバース上での会議など、制作過程におけるさまざまな実験を行う。第1弾の取り組みとして、上田慎一郎氏が監督をする縦型短編映画を制作し、ショートムービープラットフォーム「TikTok」にて11月末に公開を予定している。

 同社は、クリエイターが自由に創作できることの喜びを感じながら映画・映像を生み出し、「100年後に観てもおもしろい映画」を世界に発信していく。