全世界でノンプロフェッショナルクリエイターの約半数がコンテンツを収益化/アドビ調査

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2022/11/21 07:00

 アドビは、クリエイティブな副業や趣味を追求するノンプロフェッショナルクリエイターがどのようにコンテンツを収益化しているのかといった、クリエイターエコノミーにおけるマネタイズに関する最新のデータと考察を、「Future of Creativity」調査で発表した。

 同調査は、米国、英国、スペイン、フランス、ドイツ、オーストラリア、日本、韓国、ブラジルの主要9地域におけるクリエイティビティの変化を含め、クリエイターエコノミーに関するもっとも包括的な見解を提供する。

 同調査結果によると、ノンプロフェッショナルクリエイターの約半数(48%)が、創作活動から収入を得ていることが判明。また、4分の3以上(77%)は過去1年間にコンテンツの収益化を始めたばかりだが、収益化をおこなっている人の48%は、創作活動からの収益が月収の半分以上を占めると回答している。

 こうした調査結果から、日本でのノンプロフェッショナルクリエイターのエコノミーも今後急速に拡大していくことが予想される。

 そこで同社は、クラウドワークスと共同し、クリエイティブスキルを活用した自己実現の支援を目的とした「動画クリエイター輩出プロジェクト」を実施。動画制作未経験者でも、スキルを獲得することで案件を獲得し、収入アップも目指したいというあらゆるクリエイターを支援する。

 アドビはこれまでもクラウドワークスと共同し、「動画×副業」をテーマにしたセミナーやAdobe Premiere Proを学ぶ講座の開講、ワーカーの副業体験談記事の公開などを通して、ノンプロフェッショナルのクリエイターの支援を行ってきた。クラウドワークスは2020年5月より、自分らしい働き方の実現を支援するオンラインの学び場「みんなのカレッジ」を提供している。同プロジェクトでは、クラウドワークスが運営する動画編集講座「みんなのカレッジ 動画クリエイターコース」を無料で開講し、Adobe Premiere Proを利用した動画制作のスキルが学べる内容となっている。

 アドビは今後も、クリエイターエコノミーの調査を継続し、さまざまな視点からクリエイティビティの未来を検証し、あらゆる人々へのクリエイティブ活動の支援を行っていく。

「Future of Creativity」調査について

アドビが実施した「Future of Creativity」調査は、オンラインにおける創作活動の最前線にいる人々、すなわちクリエイターエコノミーの一員としてのクリエイターを直接取材し、世界のクリエイティブがどのように変化しているかを理解することを目的としている。この調査では、さまざまな視点からクリエイティビティの未来を検証している。

調査方法について

「Future of Creativity」調査は、2022年5月に主要9地域(米国、英国、スペイン、フランス、ドイツ、オーストラリア、日本、韓国、ブラジル)に在住の、オンラインで活動するノンプロフェッショナルクリエイター約9,000人を対象に実施された。アドビは、本調査の実施とデータ分析にあたって調査会社Edelman Data & Intelligence(DxI)と提携し、クリエイターエコノミー全体の主要トレンドを特定した。「クリエイター」とは、クリエイティブな活動(写真撮影、クリエイティブライティング、オリジナルSNSコンテンツの作成など)に参加し、ソーシャルプレゼンスを高める目的で、これらの活動から生まれた作品を少なくとも毎月オンラインで投稿、共有、宣伝している、プロフェッショナルではない人と定義される。「マネタイザー」とは、創作活動を通じて収入を得たり、webサイトやマーケットプレイスで販売したり、パートナーシップやアフィリエイトリンク、広告収入から収益を得るクリエイターを指す。データは、一般集団のクリエイター5,350人(18歳以上、各地域で約600人)、Z世代クリエイター5,222人(16~24歳、各地域で約600人)から収集し、誤差は±1.4%、信頼度は95%としている。