Miroが「Intelligent Canvas」を発表 新代表の向山氏は「第二創業と言える大型アップデート」

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2024/07/24 07:00

 イノベーションのためのビジュアルワークスペースを提供するMiroは、「Intelligent Canvas(インテリジェント・キャンバス)」を発表した。アイディアの「洗い出し」から「検証」「絞り込み」まで、チームによるイノベーション・ライフサイクル全体の管理を可能にする新たなキャンバスの提供を開始する。

 上記発表に関する記者説明会が都内で開かれ、ミロ・ジャパン合同会社 代表執行役社長に今月就任した向山泰貴氏らが登壇。

 向山氏は最初に、同社が「『あったらいい』から『なくてはならない存在に』」という方針を実現するための軸として「インダストリー」「真の価値提供」「エコシステム」の3つを提示。日本においては「MiroをDX推進のプラットフォームとして位置付けたい」と今後の戦略を語った。

ミロ・ジャパン合同会社 代表執行役社長 向山泰貴氏
ミロ・ジャパン合同会社 代表執行役社長 向山泰貴氏

 続いて登壇したシニア ソリューションズ エンジニア 高木智範氏は、さまざまなシーンで職種を超えたコラボレーションが発生しており、そういった状況で円滑なプロジェクト推進や意思決定をすることが難しくなっていることに言及。

 そんななかで今回発表された「Intelligent Canvas」は、「部門や役割を超えた横断的なチームで仕事を進める際に最善の結果を出し、意思決定を早くする」ことを目的に開発されたと説明。そのうえで「刷新されたキャンバス」「コンポーザブルワークフロー」「AI」の3つの軸について解説した。

ミロ・ジャパン合同会社 シニア ソリューションズ エンジニア 高木智範氏
ミロ・ジャパン合同会社 シニア ソリューションズ エンジニア 高木智範氏

1.刷新されたキャンバス

 キャンバスの刷新では、「シンプル化に焦点を当てた」と高木氏。作業の内容に合わせて、画面構成やボタン配置を最適化する「モード」機能、チームメンバーが使うすべてのコンテンツを一括で管理するエリアをつくることが可能な「スペース機能」などを紹介した。

モード機能により、ダイアグラミングに最適な「ダイアグラミングモード」に自動的に切り替わっている様子。
モード機能により、ダイアグラミングに最適な「ダイアグラミングモード」に自動的に切り替わっている様子。

2.コンポーザブルワークフロー

 Miroの新しい Canvas SDKにより、イノベーションプロセスのあらゆる段階においてカスタムワークフローを作成できる。これについて高木氏は「ブレインストーミング、ロードマッピング、ダイアグラミングなどのワークフローが事前に定義されているため、すぐに共同作業を開始することができる」と語った。

インテリジェントウィジェット

相互に通信し、あらゆるワークフローの連携、カスタマイズ、高速化に役立つデータ認識型のインタラクティブコンポーネント。第1弾のインテリジェントウィジェットには、ドット投票機能やアンケート機能が含まれる。

インテリジェントテンプレート

AI、インタラクティブ性、インテグレーションをシームレスな体験にまとめ、チームの共同作業を促進するテンプレート。第1弾では「ロードマップ」や「ふりかえり」など12点が用意される。

3.AI

 MiroではさまざまなAI機能を追加してきたが、ユーザーからのフィードバックや同社での分析結果をとおして確信したことのひとつは、「すべてのスタートは、人の生み出すアイディア」だと高木氏。日々1,200万を超える付箋がMiroのキャンバス上で制作されているのは「1,200万を超えるアイディアを生み出し続けていること」と言い換えられるとし、「キャンバスとAIは非常に良い組み合わせになる」と考えを述べた。

AIショートカット

AIへの指示内容をテンプレートに追加すると、ボタンひとつでAIを活用することができるほか、AIの活用を定型化することも可能。

「AIにどのように指示を出したら良いかわからないなどAIに触れる機会がなかった人も、簡単に使うことができます」(高木氏)

AIパートナー

特定の分野での経験や多様な視点を取り入れる必要がある場合に、AIを搭載したエージェントを使用することができる。「プロジェクトチームに新しい視点をもたらすエージェントとして、チームの追加メンバーのように支援する」もので、最初はProduct Leader、Agile Coach、Product Marketerなど3つの役割を持ったAIが、新製品の立ち上げやマーケティングキャンペーンなどをサポートする。

AIパートナーのひとつ「Product Leader」が周辺のオブジェクトを分析し、アイディアを追加していく様子。
AIパートナーのひとつ「Product Leader」が周辺のオブジェクトを分析し、アイディアを追加していく様子。

 なお、今回の新機能については「数ヵ月にわたって徐々にロールアウトしていく」と今後の計画も語られた。