バーチャルイベントプラットフォーム運営のクラスター、総額8.3億円を資金調達 テレ朝ら2社と業務提携も

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2020/01/06 11:40

 バーチャルイベントプラットフォーム「cluster」を運営するクラスターは、KDDI Open Innovation Fund 3号、テレビ朝日ホールディングス(以下「テレビ朝日」)、Wright Flyer Live Entertainment(以下「WFLE」)、31VENTURES Global Innovation Fund 1号、個人投資家を引受先とした第三者割当増資による総額8.3億円の資金調達を実施した。また、資金調達にあわせテレビ朝日とWFLEの2社と業務提携契約を締結した。

 同プラットフォームは、誰もがバーチャル上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントを開催できるVRアプリを展開。同時に数千人と接続可能で、これにより大規模なバーチャル音楽ライブの開催を可能にし、バーチャル空間での“集まる”熱狂体験を提供してきた。今回の資金調達により、さらなる事業拡大に向けてプロダクト開発やマーケティング強化を図る。

 また、この大規模通信可能なバーチャル空間の用途拡大とサービスの利便性向上を目的として、テレビ朝日とWFLEの2社とそれぞれ業務提携契約を提携。

 テレビ朝日とは、双方の保有する資産を活用し、バーチャルイベント事業や映像配信事業などにおいて包括的な連携を行い、これまでにないコンテンツの企画・開発を検討していく。WFLEとは、同社の提供する「REALITY」のサービス上で作成したアバターをclusterで簡単に利用できる機能開発を共同で行うほか、コンテンツ開発に関する連携も強化していく。

 今後も同社は、“バーチャル経済圏のインフラをつくる”というビジョンの実現に向け、人が集まった時の熱狂感や一体感をオンラインで提供し続けることで、新たな価値創造に努めていく。