ラジオマーケティングのDXを目指して、TOKYO FMとフラッグが資本業務提携し新会社を設立

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2024/09/20 13:00

 エフエム東京(以下「TOKYO FM」)とフラッグは、ラジオマーケティングのDX推進を目的に、「ラジオDXアライアンス(以下「RDA」)」を2024年10月1日付けで共同設立する。RDAは、デジタル技術を活用した新たなマーケティンプロモーションサービスの開発・提供をおこなう。また、これにともない、TOKYO FMはフラッグの第三者割当増資を引き受け、資本業務提携契約を締結した。

背景と目的

 2023年の日本の総広告費は前年を上回り過去最高を更新、その中でもインターネット広告費は、マスメディア4媒体の広告が伸び悩む中、社会のデジタル化を背景に堅調に伸び続けている。とくに動画広告やデジタル販促の成長が顕著であり、今後も日本の広告費の中心媒体としての役割が期待されている。

 こうした状況下、TOKYO FMは、デジタル関連の収入を、放送収入(タイム・スポット収入等)と並ぶ第3の収益基盤の柱に拡大させる方針であり、その方針をより具体化するため、これまでデジタル広告関連業務でパートナー関係にあったフラッグと新会社を設立し、ラジオ広告を活用した新たなマーケティング及びプロモーションサービスの開発・提供を目指すこととなった。

 同時に、TOKYO FMをはじめとするJFN(全国FM放送協議会)加盟38局における新たな収益拡大にも貢献していきたいとの考え。

取り組み内容

ラジオ放送と連動したデジタル広告の企画・開発

ラジオ番組を動画コンテンツ化し、インターネットや他メディアで配信したり、収録した動画を動画広告に活用するなど、ラジオ番組コンテンツを有効活用したDX展開を強化していく。ラジオ番組をデジタル広告や屋外広告、タクシー広告など、ラジオ以外の広告メディアで活用することで、クライアントにはラジオ放送では捉えきれない幅広いターゲットへのリーチと、コンテンツ制作のコストメリットが提供可能となる、TOKYO FMオリジナルのラジオコンテンツDXの形を、新会社を通して、さらに進化させていく。

Podcast市場向け音声コンテンツの企画・開発

ラジオ番組の制作ノウハウや、アーティスト・各事務所との強力なネットワークを活かし、成長中のPodcast市場向けの音声コンテンツを積極的に企画・開発する。また、ラジオ地上波放送との連携施策も推進していく。

データを活用した新たなデジタル広告の開発

radikoの聴取データやラジオ局のウェブサイト訪問データなどを活用し、インターネット上でターゲットに正確にリーチできるデジタル広告商材を開発する。radikoアプリを通して得られるTOKYO FM/JFN系列局の番組聴取データや熱量の高いリスナーがアクセスする各番組HPなどへのアクセス情報などを活用し、ラジオ媒体独自の1stパーティーデータを活用したデジタル広告を目指す。