ポップインサイトが月額制UX動画閲覧サービス開始 サービス×シーンで動画検索、顧客ニーズを迅速に把握

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2020/06/24 07:00

 マーケティングリサーチシステムの運営を行うポップインサイトは、ユーザーがサービス・アプリを日常的に利用している行動を撮影した「ユーザー体験」動画の月額制閲覧サービス「UXバンク」β版の提供を開始した。

 これまで、ユーザーインタビューをセッティングしてユーザー体験を分析するにはコストも時間もかかっていた。また、アフターコロナの「新しい生活様式」が推奨されるなか、これまで通りユーザーを集めてインタビューを実施することは難しく、ユーザーニーズを把握しづらい状況が続くことが予想されている。

 そこで同社は、最短10分でユーザー体験を把握し、ユーザー視点をもっと間近に感じることのできる動画閲覧サービスを制作。Zoomをはじめとしたテレビ会議システムの急速な普及によって、普段通りにサービス・アプリを利用している動画を誰でもセルフで録画できる環境ができたことで、幅広いジャンルのユーザー体験動画を短期間で多数回収し、必要とされている企業に提供する「UXバンク」サービスが実現したという。

 同サービスに登録すると、動画データベースから自社サービス・アプリのユーザーに近い属性ユーザーの動画を検索・閲覧し、顧客の行動パターンやインサイトをクイックに得て、改善施策の策定にスピーディに活用することができる。

 同サービスでは、同社が保有する膨大なユーザー体験動画のデータベースから、自社サービスのユーザー属性に近いユーザーが実際にアプリを操作している動画を検索、閲覧することができる。

 同サービス内の動画は、サービスカテゴリー(例:レシピ系、SNS系など)だけでなく、シチュエーション(例:オンラインイベントを探す、ショッピングをするなど)でも検索でき、想定していなかった新たなユーザー体験を知ることができる。

 動画内のユーザーは、アプリを操作しながら思ったことを発話する「思考発話」を行っている。クリック、タップ、ページ遷移といった行動だけでなく、そのユーザー行動の「なぜ」がわかる仕組み。定量分析ではわからないこの「なぜ」を知ることで、質の高い施策を生み出すことができるという。

 従来、自社でユーザーインタビューをセッティングすると数百万円、数ヶ月かかっていた。同サービスでは月額定額でユーザーの動画が見放題となっている。

 β版は無料で公開され、今後は利用者が必要としているUXを把握し、要望にあったユーザー体験動画を集めていきながら、正式版の提供まで進めていく考え。