不動産テック総合ブランド「RENOSY(リノシー)」を運営するGA technologies(GAテクノロジーズ)は、Beike Investment Holdings(以下「Beike社」)とサービス提携した。
Beike社は中国のユニコーン企業で、中国の各都市に進出し、不動産仲介業者やエージェントに対しサービスを提供している。主に、中古住宅、新築住宅の販売、賃貸、リフォーム、不動産金融ソリューションなどのサービスを提供しており、O2O(オンライン・ツー・オンライン)取引を重視しているのが特徴。
今回のサービス提携により、同社グループ会社であるModern Standard(モダンスタンダード)の運営する高級賃貸サイト「モダンスタンダード」より、Beike社が提供する3Dウォークスルー内覧の提供を開始していく。
同社は、Beike社の持つテクノロジーを活用することで2020年11月までに3D内覧物件数2,000件を目指し、国内における3D内覧を促進、強化することで不動産取引のオンライン化を進め、顧客体験の更なる向上を目指す考えだという。
3Dウォークスルー画像によるオンライン内覧体験
Beike社提供の「REALSEE VR」アプリを活用することで、今までの高性能なカメラ機器用いることなく「パノラマカメラ、スマートフォン、三脚」のみで撮影が可能に。アプリをスマートフォンへダウンロードし、3D空間イメージを1物件あたり平均20分で撮影することができる。画像データから空間データを収集モデリング化することにより、立体的な高解像度画像を見ながら、まるで物件内を歩いているかのように閲覧が可能。物件全体を間取り図のように真上から閲覧できる「俯瞰ビュー」、物件全体の3D空間イメージをあらゆる角度から立体的に閲覧できる「3Dモデルビュー」、物件に行かずとも採寸できる「寸法モード」と、さまざまな視点で物件を閲覧できる機能を、「モダンスタンダード」内の各物件ページにおいて紹介している。
2020年11月までに3Dを活用したオンライン内覧機能を「モダンスタンダード」の2,000物件へ掲載することを目指し、今後はRENOSYの展開する各種不動産サービスでの導入も予定。また、CGによる家具の配置シミュレーション、音声による物件の案内や近隣地図との連携などの機能を追加していく予定で、これを機に、OMO(Online Merges with Offline)が加速する海外企業との連携を深めながら、国内における不動産取引のオンライン化を推進させていく予定とのこと。