KDDIは、5Gの新たな体験価値の創出を目的とし、Nreal Ltd.(エンリアル)と共同で開発したスマートグラス「NrealLight(エンリアルライト)」を2020年12月1日から発売開始する。同製品は、軽量かつコンパクトなデザインを特徴とし、対応する「au 5G」スマートフォンに接続するだけで、手軽に5GとXR技術を組み合わせたリッチな映像体験が可能になる。
両社は、2019年5月に戦略的パートナーシップを締結。日本国内におけるXR技術を活用したスマートグラスの企画開発や受容性の検証など、さまざまな取り組みを行ってきた。
今回発売する同製品は、メガネのように折りたたむことが可能で、かけやすいコンパクトなデザインが特徴。スマートフォン接続型とすることで、従来のコンピューティングユニットを別に用意するタイプや、一体型のスマートグラスと比較し、持ち運びが容易となる軽量・小型化を実現した。
同製品は、従来のAndroidアプリケーションをグラス内で起動し、プライベートなセカンドスクリーンとして利用できるミラーリングモードや、グラス内で空間上に映像を映し出すMRモードを実装。これにより、目の前に100インチ規模のプライベートな仮想スクリーンを広げることも可能で、人気のTV動画配信サービス「TELASA」「Paravi」「FODプレミアム」がセットになったテレビパックのコンテンツやsmash.をはじめとした動画視聴のほか、さまざまなゲームを自由な姿勢で楽しむことができ、没入感のあるリッチな映像体験が可能になるとのこと。また、ARコンテンツのような、現実空間とデジタル情報を融合するXR技術をより自然に体験することができるという。
KDDIコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」にて先行展示し、ほかの全国21ヵ所のKDDI直営店(一部店舗を除く)および沖縄セルラー直営店では、12月1日から展示を開始。店舗では、プライベートな大画面のスクリーンを楽しめるアプリケーション「Nebula」によって、YouTubeやGoogle Chromeによるウェブサイトの画面が、スマートグラスを通して見ることで空間上に広がる様子を体験できる。また、人気ARゲーム「スペースチャンネル5 AR」などのコンテンツも楽しむことができる。
今後は、ARを用いた作業マニュアルの表示といった遠隔作業支援などのビジネスシーンでも利用可能なデバイスとして、法人ユーザーにも提案していく考え。