大日本印刷(DNP)と、神田工業の社内ベンチャーであるMIRAIBARは共同で、空中に浮かび上がって見える高輝度・高精細な映像に、あたかも触っているかのように操作できる「空中ディスプレイ入力端末」を2021年3月に発売する。
発売に先立ち、資生堂が創業の地である東京・銀座にオープンしたグローバルステージブランド「SHISEIDO」の旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」で、2020年10月より「空中ディスプレイ入力端末」が先行導入されている。
同端末は、内部モニターに映した動画や静止画を特殊プレート越しに反射させて、空中に浮かび上がるように高精細な映像を表示させ、さらにセンサーと組み合わせることにより、空中の映像をあたかも指で触っているような感覚で操作できる。
- 一般的なノートPCの平均値200cd(カンデラ)に相当する、視認性の高い高輝度かつ高精細な映像の投影を実現。
- 赤外線タッチパネルセンサーによる高精度な操作性で、通常のタッチパネルと同じような操作が可能。初めての人でもスムーズに利用しやすい。
- 映像を空中に浮かすことで訴求力を高め、より先進的なコンテンツ表現を可能に。
- 非接触で入力でき、衛生的に使用可能。
各社の役割
- DNP:コンテンツの制作、タッチパネルセンサーとモニターを組み込んだ空中ディスプレイ入力端末の筐体の企画、開発および販売など
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MIRAIBAR:空中ディスプレイ入力端末の筐体の企画開発および製造など
※特殊プレート(空中結像プレート「ASKA3D」)は、アスカネットが開発・製造
「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」で先行導入
同施設は、最新の技術と、資生堂ならではの人間味のあるヒューマンタッチな対応力を融合させた、「SHISEIDO」ブランドの体験を提供する施設。2020年7月のオープン以来、店内モニターのタッチペンでの操作を促進するなど、新型コロナウイルスの感染防止対策を実施。スキンケア製品「アルティミューン」の売場では、商品を顧客自身が試せる自動テスターと、商品を選択するタッチパネルを併用しているが、さらに「非接触」なサービスを徹底するため、2020年10月27日に「空中ディスプレイ入力端末」を2台導入して、商品が選択できるようにしている。
今後両社は、演出効果や実用性の高いコンテンツと筐体の企画・開発などを進め、店頭などでの生活者の体験価値を高める「空中ディスプレイ入力端末」を、店舗を保有するメーカー・金融機関などに提供していく。