ソフトウェアテスト自動化プラットフォーム「Autify」を提供するオーティファイは、「Autify for Mobile(β版)」の提供開始を発表。事前申し込みを開始した。
Autifyは、開発したソフトウェアが期待通りに動くかどうかの検証作業を、ブラウザ上で自動実行できるSaaS。プログラムコードを書く必要がないため、誰でも容易に自動化のための設定や実行、運用までを行える。
今回、かねてより要望が高かったAutifyのモバイルアプリ対応版Autify for Mobile(β版)の提供を開始する。同システムを導入することにより、検証のための端末を用意する必要はなく、パソコン(Windows/Mac)のブラウザ上で、複数端末での動作検証が自動で行える。「Autify for Mobile(α版)」はすでに利用が可能となっており、β版は2021年4月から利用できるとのこと。
Autify for Mobile(β版)の特徴は、次のとおり。
ノーコードで自動化できる
従来、テスト自動化のためにはプログラミングの知識や自動化のスキルが必要だった。同ウェブアプリケーションではプログラミングの知識がなくても、容易にテストシナリオを作成・実行ができる。QA(Quality Assurance)担当者がテスト自動化の設定やメンテナンスを行えることで、より高い品質を保つことが可能に。またエンジニアは開発に集中できるため、リリースサイクルの高速化も期待できるという。
いつでも容易にテストを実行できる
ブラウザ上でアプリを操作し、記録した内容を保存すればテストシナリオは完成。「毎週土曜日の23時に実行」のように任意のタイミングを設定すれば、定期的なテストが自動で実行される。
また保存したテストシナリオを複製、一部を変更するだけで、ほかのウェブアプリのテストにも活用できる。
アップデートによる差異をAIが検出して自動修復
UIの変更や新機能の追加があった際、テストのシナリオを手動で修正するのが一般的だが、同システムではAIがソースコードやUIの変化を検出し、シナリオの修正も自動で行う。シナリオを書き直したり、壊れたテストスクリプトを直したりする作業が発生しないため、メンテナンスの負担が軽減される。