スーパーマーケットなど小売店のチラシ・特売情報を掲載しているウェブサービス・アプリを提供・開発する「トクバイ」は、2019年4月〜7月までの4ヵ月間、多摩美術大学情報デザイン学科と連携し、UIデザインに関する産学共同研究を行う。
本研究は、学生がUIデザインに関する知識や表現スキルの基礎を学び、UIデザインの魅力を知ることで、将来の職業選択のひとつの機会とすることを目的としている。
多摩美術大学は、1989年の美術学部二部デザイン学科の開設以来、コンピュータ導入によるデザイン教育に意欲的に取り組み、ユーザー・インタフェース・デザインの教育・研究を展開してきた。長年にわたってインタフェース・デザイン分野の人材を輩出し、情報デザイン学科(1998年〜)においても、ウェブデザインやUI/UXデザインの教育カリキュラムおよび研究プロジェクトを展開している。
本研究では、「買い物、おでかけ、寄り道」の3つをテーマとし、学生ならではの購買や欲求、およびそれらを生み出す機会に着目し、考察する。授業を通して、学生たちの感性や潜在的なアプリデザインへのこだわり・価値観について探り出し、新しいデザインのありかたを研究していく。
「買い物、おでかけ、寄り道」という3つのテーマは、トクバイの事業領域と深い繋がりのある内容であり、学生たちにとっても日常生活の中で身近な体験であることから、産学共同による活動を通じ、最終成果物としてユニークなUIデザイン制作を目指す。
本研究は、以下の内容で行う。
- テーマに基づいた学生同士のディスカッション
- テーマに関する自己の経験の観察/使用シーンの設定
- ユーザーの使用シーンとユーザーシナリオの設定
- ワイヤーモデルからシミュレーションモデルの制作
- ユーザビリティテストによる評価とリデザイン
- トクバイ社員によるUIデザインのアドバイス
- トクバイで働くUIデザイナーへのプレゼンテーション
トクバイは、デザイン業界やIT業界へ貢献すべく、今後も新しいデザインの価値発見と創造、ならびに将来のデザイナー人材の育成に積極的に取り組んでいく。