PR TIMESは、生活者の行動実態を調査するプロジェクト「Mikke(みっけ)」を始動し、その第1弾として「スマートフォン利用に関する生活者実態調査」を実施した。
同調査の対象は、スマートフォン国内利用シェアの多いiOS12以降を使用するiPhoneユーザー(1,300名)。利用状況の実態調査にあたっては、回答者自身のiPhone画面キャプチャ機能を使用して、「スクリーンタイム」画面の情報を提供してもらい集計を行なっている。
「スマホを思ったより使っている」 意識と実態に大きな差、スマホ利用時間を8割超が過小評価
意識調査の結果は、「2時間台」(22.2%)をピークとした山を描き減少していく結果に。一方で、スクリーンタイムのキャプチャから集計した実態(有効画像回答n=642)は、「5時間台」(14.2%)がピークとなっている。全体的にグラフの山が右側にずれているかたちで、意識よりも実態のほうが総じて時間が長い結果となった。
この意識評価と実態の数値が一致・不一致(過小評価or過大評価)の割合を見ていくと、一致した人は10.9%となり、残りの9割の人は利用時間の意識と実態が食い違う結果となった。不一致者のなかでは、意識よりも実態が大きい「過小評価」をする人が81.9%と圧倒的に多く、思った以上にスマホを利用しているという現状に気づいていない可能性が示唆される。
スマホ持ち上げ回数の1日平均は52回、通知回数は53回(中央値)
次に「スマホをどの時間帯に触っているか」、「よく使うアプリ・Webサービスはどれか」について選択肢から回答を集計した。
よく触る時間帯は、平日は朝7時頃、昼12時頃、夜22時頃の3つの山をつくる結果に。休日は、平日と比べて朝が減少し、昼10~12時頃、夕方はあまり下がらず、夜22時頃の2つの山をつくる結果だった。
よく利用するアプリについて選択肢のなかから意識調査を行った。トップは「LINE」(79.4%)、次いで「YouTube」(63.2%)、「Twitter」(44.2%)となった。
実際に1日何回スマホを「持ち上げ(=スマホ暗転状態から立ち上げ」たか、1日「何回通知されているのか」、その実態を調査。結果、通知回数の平均値は88回、中央値が53回となった。通知回数の多かった人の最多アプリを見ていくと、「Twitter」が上位を占めて、1位の人は3,000回/日平均を超える通知回数を記録。持ち上げ回数を見ると平均値は56回、中央値は52回となった。持ち上げ回数の多かった人が、スマホ立ち上げ後に最初に立ち上げたアプリは「メルカリ」「LINE」「Twitter」が上位となり、1日数百回以上起動していることがわかった。
Dock設置アプリ、デフォルトのままは1割未満 iPhone標準アプリが占めるなかLINEが唯一上位にランクイン
最後に、アプリの利用実態を別視点で調べるために、ホーム画面のキャプチャ画面から、ホーム最下部のDock行にどんなアプリを置いているのか、前出のよく使うアプリ調査で1位だったLINEはどこに置かれているのかを調べた。
元々Dockのデフォルトアプリは、「電話-Safari-メッセージ-ミュージック」。
ここからまったくカスタマイズしていない完全デフォルト状態の人は7.7%に。残りの92.3%の人は何らかのカスタマイズを行っていた。
Dockにアプリを4つ置いている人の設置状況を集計すると、次の画像のような結果となった。iPhone標準のアプリが占めるなか、LINEが唯一上位に入った。Dockの一番左「d-1」の位置は「電話」が圧倒的だが、d-2~d-4に関しては、「電話」ほどデフォルトが強い状態ではなく、カスタマイズされやすいと推測される。
Dockにも多く登場するLINEだが、どこに配置している人が多いかを調査した。今回の集計からは、もっとも置かれている場所はスマホの右下「d-4」(20.7%)。また、フォルダ内にLINEを格納している人も一定数存在しており(8.4%|フォルダ内2ページ目以降の格納はキャプチャ画面から判別できないので未集計)、フォルダの場合は、「d-2」に置く人がもっとも多い結果となった。
調査概要
- 調査名:スマートフォン(iPhone)利用に関する生活者実態調査
- 実施期間:2021年2月1日~2月5日
- 調査対象者:10代~60代の男女1,300名
- 調査方法:インターネット調査…選択式の回答と、iPhoneキャプチャ画面の提出(下記イメージ)