リンクアンドコミュニケーションは、AI健康アプリを活用したオンラインカウンセリングシステム「カロママ オンライン」を7月に正式リリースし、ヘルスケア分野におけるオンラインカウンセリング事業に本格参入することを発表した。
コロナ禍のいま、対面での面談やカウンセリングは制限され、オンライン診療などオンラインでのヘルスケアサービスが注目されている。そこで同社は、同社が提供するAI健康アプリ「カロママプラス」を活用し、管理栄養士などの専門家がオンラインでカウンセリング指導できるシステム「カロママ オンライン」を開発した。
今回は第1弾として、同社自体がこのシステムを活用し、同社が提供するオンライン特定保健指導を大幅にリニューアル。また同時に、特定保健指導に取り組む健康保険組合や、栄養指導・カウンセリングに取り組むスポーツクラブや医療従事者に対して、「カロママオンライン」システムのライセンス提供も開始する。
各ヘルスケア事業者は同システムを利用することで、モバイルアプリとウェブサイトを活用したオンライン健康管理サービスを、迅速かつ簡易に立ち上げることが可能に。
なお今回の同システムのリニューアルに関しては、ヘルスケアにおけるオンラインコーチングを第一線でリードしてきた濱嵜有理氏が率いるブルーデスクの全面サポートのもと開発を行ったとのこと。
同社の特定保健指導は、次のとおりリニューアルを行った。
AI健康アプリをフル活用
「カロママ プラス」に本年5月リリースした「生活習慣の振り返り機能」を活用し、対象者の具体的な生活習慣を、指導員と共有。具体的な生活習慣に沿った指導を行うことで、本人が自発的に取り組める、納得できる特定保健指導を行う。
オンラインメリットを活かした対象者に寄り添ったコミュニケーション
積極的支援では、指導の3ヵ月間毎週、双方向チャットを行い、対象者に寄り添ったコミュニケーションを行うことで、自分ゴト化を促進。
スケジュール予約〜オンライン面談・チャットを、多様なデバイスでカバー
モバイルアプリに加えて、タブレット・ウェブサイトでも実施可能に。柔軟なスケジュール調整を本人が実施することができる。
今後は、対象者が価値観やライフスタイルに合わせて、自らが選んで実施できる特定保健指導の構築に向けて、サービスラインナップを強化していく予定となっている。
- スポーツクラブのオンラインプログラムと連携
- ヘルシー弁当による宅配サービスとの連携
- 成功報酬によるインセンティブモデルの導入 など
「カロママ オンライン」システムのライセンス提供
同システムでは、健康保険組合をはじめとして、オンラインカウンセリングを実施したいヘルスケア事業者に、同アプリを活用したオンラインカウンセリングシステムをライセンス提供する。ヘルスケア事業者は、このシステムを活用することで、システム開発の必要なく、迅速かつ簡易にオンラインカウンセリングサービスを開始することができる。
ライセンス提供する「カロママ オンライン」の機能
「カロママ オンライン」は、「運営者向けの管理機能」と「カウンセラー向けの管理機能」のふたつの機能を提供する。
運営者向けの管理機能
主に保健指導などカウンセリングプログラムの進捗管理、対象者・カウンセラー管理が可能。
カウンセラー向けの管理機能
特定保健指導/カウンセリングを実施するうえで必要な機能が充実。
①対象者の健康課題/生活習慣の把握機能
- 食事・運動・睡眠など生活習慣(ライフログ)の可視化
- 健診結果および日々計測するバイタル情報(体重、腹囲、血圧等)の一覧化
②指導履歴から報告まで、一気通貫に行える機能
- 「指導カルテ」により、指導内容を履歴管理することが可能
③面談・チャット管理
- ビデオ面談、チャットも、同システム上で実施・管理
- 指導履歴も一覧可能
④対象者へのリマインド機能
- アプリを活用したリマインド機能を搭載
⑤シフト管理
- 指導員の予約可能なスケジュールを登録