HIKKY、バーチャル上のクラブスペース「Virtual Club EMISSION」サービス開始

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2021/09/28 06:00

 VRイベント「バーチャルマーケット」を始めとしたVRコンテンツの制作・開発ソリューションを提供するHIKKYは、本格的なバーチャル空間上での音楽ライブやイベントを実現するバーチャル上のクラブスペース「Virtual Club EMISSION(バーチャル クラブ エミッション)」をオープンし、サービス提供を開始したことを発表した。

 同社は、さまざまなイベントやライブが中止や延期を与儀なくされ開催が困難となっている昨今、新しいエンターテインメントのカタチを提供する場として活用してもらうべく、バーチャル空間上のクラブスペースである「Virtual Club EMISSION」を制作し、サービス展開を開始した。

 このバーチャル上の会場を用いることで、距離や時間、密な空間などの物理的制限を気にすることなく、音楽と映像・光(パーティクルエフェクト)の融合で、リアルでは実現できないような新しいエンターテインメント体験を提供することが可能となっている。

2フロアからなるバーチャル空間上の本格クラブスペース

 バーチャル空間上に制作した会場内には、「メインロビーフロア」と「ステージフロア」の2つのフロアを設置。

 メインロビーフロアには中央に映像を流す3Dオブジェが設置されており、それを囲むようにシートが広がっている。さらに本格的なバーカウンターも再現しており、このバーカウンターでは自分好みのカクテルを作ることができるなど、VRならではのギミックも搭載している。AFK(Away From Keyboard)スペースも用意しており、フロアで音楽を聴いたり踊ったりするのに疲れてしまった人も会場を出ることなく休憩することができる。

 ステージフロアは大型ステージと大型モニターを設置しており、ステージ照明はライブで演奏されている音楽に連動しながらライブパフォーマンスを楽しめるような造りになっている。ステージフロアはデフォルト仕様のほか、イベントごとに仕様を変更できるようになっており、たとえばイベントを主催するアーティストに合わせたカラーへの変更、夏を感じさせるような海辺の会場など、希望に合わせたカスタマイズも可能となる。

メインロビーフロア
メインロビーフロア
大画面で高画質の動画再生が可能
大画面で高画質の動画再生が可能
喧騒から離れて休憩ができるAFKスペースも完備
喧騒から離れて休憩ができるAFKスペースも完備
ステージフロアでは楽曲に合わせたパーティクル演出によるパフォーマンスが可能
ステージフロアでは楽曲に合わせたパーティクル演出によるパフォーマンスが可能

極めて軽量かつ最高水準のパフォーマンス

 先進的な技術を駆使したパーティクルエフェクトを贅沢に使用した会場にも関わらず、徹底した最適化を行うことで描画負荷が極めて軽量かつVR上でも最高水準のパフォーマンスが発揮されることが大きな特徴のひとつ。世界中から集まったチームで制作・運営されており、技術クルー、スタッフ、出演者の会場移動などの距離の問題もVR上だからこそ解決できる。

複数人でコミュニケーションを取りながら音楽を楽しめる

 会場内には“3Dアバター”となって入場する。来場者はこの3Dアバターを使って空間内を自由に動き回り、同空間内にいるほかのユーザーと音声やテキストによるコミュニケーションが可能。アバター同士の距離が近ければ音声も大きく聞こえ、距離が遠くなるほど小さくなり、遠く離れると聞こえなくなるという物理的な距離感を再現したリアルなコミュニケーションを取りながら、同一空間で音楽を楽しめる。

スマホやPCからURLクリックだけで容易にアクセス可能な会場も用意

 同社が独自開発したVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud(ブイケットクラウド)」の技術を用いた会場も制作。専用アプリなどのインストールの必要なく、所有するスマートフォンやパソコンなどのあらゆる端末から、URLをクリックするだけでアクセス可能な手軽さを実現した。大型モニターでの動画の再生なども可能で、高画質な描写を軽快な動作で体験可能となっている。※VRChat上の会場とは仕様が異なる部分があるとのこと。