XRやAIなどの先端技術で社会課題の解決に取り組むワントゥーテンは、味の素川崎工場の新設に合わせて、「クノール」スープ工場見学体験のコンセプト立案から体験設計および、一貫した世界観を伝える空間グラフィックを含む、デジタル技術を導入したコンテンツの企画・制作を行った。
同工場見学のアップデートにともない、同社はクリエイティブアプローチによる戦略策定から、体験動線に合わせたストーリー設計、開発までをワンストップで実施。共創パートナーとして何度もディスカッションを重ね、デジタルコンテンツだけでなく、空間のグラフィックを含む企画立案を行い、全体を統括する体験設計から開発まで長期的に手がけている。
「知食エンターテインメント」という工場見学全体のコンセプトをもとに、来場者に体験のミッションを与えることで「食に関する知的冒険心」を喚起し、工場見学を通して商品理解から、消費者とのコミュニケーションの強化につなげている。
ワンストップでの体験提供フロー
ワントゥーテンが提供する体験設計
ストーリー設計・動線設計・空間ディレクション・オペレーション設計・運用時のフォローアップまで
「クノール」スープ工場見学コースの主なコンテンツは、次のとおり。
素材の秘密を探れ!ミッションムービー
工場見学の初めに来場者が体験するのは、工場見学の目的理解のための『ミッションムービー』。同ムービーではクノール素材研究所の「スイートモロコシ所長」と助手の「モロコシックス」が登場し、「美味しいスープを作っている素材の秘密をみんなで探るんだ!」というミッションのもと、来場者を「クノール」素材研究員に任命。体験全体の動機付けを行い、ひとつのストーリーで包む。
目指せ!コーンレンジャー
もっとも美味しい収穫タイミングを見極める、コーンの番人「コーンレンジャー」になれる、擬似体験ゲームコンテンツ。ぐんぐん伸びて、もっとも美味しいタイミングになったスーパースイートコーンを、みんなで力を合わせて、専用スティックでタッチして収穫していく。
美味しいスープの素材となるスーパースイートコーンは、コーンレンジャーの手によってしっかり管理されていることを、体験を通して理解していく。
コーン畑で甘さの秘密を探れ
エレベーターを降りて、コーンを潜り抜けると、そこは一面のコーン畑。湾曲した壁面には、スーパースイートコーンからパウダーに仕上がるまでの「素材のこだわり」を「ノール素材研究員」伝える映像を投影し、立体的な音響を組み合わせることで、直感的に楽しめる没入型空間を作り出している。
スープの素のひみつ
造粒機のなかに組み込まれたディスプレイに、スープの素を作るのに欠かせない素材を表示。手元のハンドルを回しながら、溶けやすいスープの素が出来上がるまでを、楽しみながら体験することができる。
バーチャルパスタキャッチ
「スープDELI」の製造工程を擬似体験できるインタラクティブコンテンツ。クノール素材研究員は、レーンに見立てたタッチディスプレイ上を実際の速度で流れていく、さまざまな形のパスタのなかから、タッチで正確なパスタを見つけ出していく。体験を通して、人の手でしっかりと安定品質が保たれていることを、楽しみながら知ることができる。
ぴったりスープ診断
簡単な質問に答えていき、今まで気づかなかった、自分にぴったりのスープを見つけるスープ診断体験ができる。気分に合わせて、いくつかの質問に答えていくと、オススメのスープを教えてくれる。
そのほか、各コンテンツを彩るグラフィック
そのほかにも、全22コンテンツにおよぶ体験を楽しむことができる。
なお、新型コロナ感染予防の取組により、一部見学コースに変更がある可能性があるとのこと。
体験持ち帰りスペシャルサイト「クノール」 ウェブスープファクトリー
体験後、全員が持ち帰るリーフレットにQRコードを掲載。そこから楽しめるスペシャルサイトを用意することで、工場見学での体験を、家に持ち帰っても楽しめる体験へと拡張。サイトでは「ぴったりスープ診断」や「スイートモロコシ所長AR」、オリジナルカップスープBOXが作れる「スープボックスMaker」が楽しめる。