凸版印刷とJVCケンウッド、2人組音楽ユニット「どんぐりず」によるメタバース音楽ライブの実証実験を実施

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2022/02/26 08:00

 凸版印刷とJVCケンウッドは、2人組音楽ユニット「どんぐりず」によるメタバース音楽ライブの実証実験を2022年3月26日(土)に開催する。

 本実証実験では、VR空間上に構築した音楽ステージを舞台に、アバターに扮した2人組音楽ユニット「どんぐりず」がライブを行う。観客もオリジナルアバターとしてライブ会場に入ることで、現実空間では味わうことのできないメタバースならではのライブ演出や、アーティストの世界へ没入する新たなライブ体験の提供を目指す。

 本実証実験は一般募集による100名限定(抽選)で開催予定。メタバース上での音楽ライブにおける芸術表現技術(演出/パフォーマンス/空間設計/音響)や、メタバースへの大規模同時接続時の動作検証を行う。

実証実験の背景

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、メタバース上での音楽ライブやアート鑑賞の機会が増加し、時間や場所の制約が無くなり鑑賞方法が多様化している。

 しかし、既存のプラットフォームを活用してメタバース上でイベントを実施すると、アバターデザインや鑑賞人数など、演出に制約が発生してしまう場合があった。そのような中で凸版印刷は、音楽を始めとしたアーティストが望む芸術表現を実現させるべく、演出面における制限を設けないVR技術の開発と基盤構築に関する研究/開発を進めている。

 今回その研究の一環として、凸版印刷とJVCケンウッドは、VR空間上での音楽ライブ表現技術と、大規模同時接続時における動作検証を目的にメタバース音楽ライブの実証実験を実施する。

メタバース音楽ライブ実証実験「DONGURIZU Live at UNIVERSE」概要

  • タイトル:DONGURIZU Live at UNIVERSE
  • 開催日時:2022年3月26日(土)18:00~19:30
  • 出演:どんぐりず
  • 申し込み方法:定員100名の抽選制。参加費は無料。
  • 検証内容:VR空間における音楽ライブの芸術表現技術(演出・パフォーマンス・空間設計・音響)に関する検証と大規模同時接続時の動作検証

各社の役割

  • 凸版印刷:本実証全体の企画/会場の制作/演出エフェクトの制作・ディレクション「どんぐりず」・ユーザーのアバターデザイン/文化・芸術領域向けメタバース基盤開発
  • JVCケンウッド: 「どんぐりず」の3Dモデルの制作/提供

今後の目標

 凸版印刷はメタバース上でのさまざまな芸術表現技術の実現に向けて、アート向けメタバース基盤の研究・開発を進め、文化・芸術領域における新たな鑑賞体験の実現を目指す。

 JVCケンウッドは、With/Afterコロナ時代において急速に変化するエンターテインメント環境に対して、グループ会社のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントとともに3DCG関連技術、XR技術によりメタバース事業を含むエンターテインメントのDXを推進し、人と時空をつなぐ次世代事業への展開を図る。

出演アーティスト概要

どんぐりず

ラッパー森、トラックメイカー・プロデューサーのチョモからなる二人組ユニット。音源、映像、アートワークに至るまでセルフプロデュースを一貫。2021年にリリースした「NO WAY」が中南米諸国を中心にストリーミング・ヒットを記録。世界18か国でSpotifyバイラルチャートにランクインし、チリ、メキシコ、アルゼンチンでは1位を獲得。同年9月にはZOZOマリンスタジアムで開催された「SUPERSONIC 2021」に出演。ウィットにあふれるグルーヴとディープなサウンドで中毒者を続出させている。