金融業界の運用型広告とLP 冒頭に人物登場でスキップされない割合が約150%アップ/TikTok調査

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2022/03/08 16:30

 TikTok For Businessでは、2019年11月30日〜2021年11月30日の日本でのTikTokにおける金融業界の運用型広告を分析した。同結果をもとに動画広告およびランディングページの活用において、より効果を高めるポイントをまとめた「TikTok運用型広告クリエイティブTips 〜金融業界〜」を公開した。

 同調査では、個々の広告、ランディングページ(以下、LP)において、特にパフォーマンスが良かったクリエイティブの要素を抽出し、分析している。

効果的な動画広告/LPの特徴

スキップされない広告の特徴

 動画の冒頭の0〜2秒でスキップされず継続的に視聴された広告を「スキップされない広告」と定義。そのパフォーマンスに効果的だったクリエイティブ要素のひとつは、「冒頭に人物を登場させる」ことだった。冒頭でスキップされることなく2秒視聴された割合は、「人物なし」の13.72%に対し、「人物あり」では20.48%と約149.3%高くなっている。

6秒視聴率が高いクリエイティブの特徴

 6秒視聴率が高いクリエイティブの特徴のひとつは、「6秒以内に質問を問いかける」ことだった。「〜な時はありませんか?」のような質問を、冒頭の6秒以内に視聴者に問いかけるクリエイティブは、6秒以内に質問をしないクリエイティブに比べて、6秒視聴率が約133%高くなっている。

CTRが高いクリエイティブの特徴

 CTRが高いクリエイティブの特徴のひとつは、「TikTokオーガニック感がある」ことだった。「TikTokオーガニック感」とは、TikTokでよく見られるUGC投稿が持つ、共通の特徴のことを指し、具体的には、字幕がある、プロっぽくない撮り方をしている、カメラ目線で語る、ダンス要素や撮影場所のリアル感など。TikTokオーガニック感があるクリエイティブは、オーガニック感がないクリエイティブに比べて、CTRが約113%高くなっている。

CVRが高いLPの特徴

 同調査ではLPを

  1. ファーストビューの特徴:動画との連動性、キャッチコピーなど
  2. ボティ順番の特徴:ベネフィット提示→共感表現→解決策提示など
  3. LP全体においての特徴:LPの長さ、CTAボタンの総数など

という3つの視点で分析した。

ファーストビューと動画の共感表現は一致させる

 ファーストビューと動画の共感表現は一致している素材は、一致していない素材に比べてCVRにおいて約118%高くなっている。

ボティ順番の特徴

 金融業界のLPの内容には、以下10項目がよく使われている。

  • 共感表現:興味を引く表現
  • 解決策提示:サービスを提示
  • ベネフィット提示:強み、選ばれる理由
  • カード情報詳細:サービス内容具体的に紹介
  • よくある質問:疑問を解決する
  • 実績紹介:お客様の声、事例など
  • 他社との比較:他社サービスと比べながら、再び自社の強みを紹介
  • 申し込みから利用開始までの流れ:申し込みや契約の流れを紹介
  • 他サービス推奨:自社の他のサービスをおすすめする
  • CTAボタン:購買や契約などのページへ導く

 同調査では、CVR Top20 のLPの分析を通じて、LPに掲載する内容の並び順について、傾向を分析した。

LP全体においての特徴

 LPの長さ、CTAボタンの総数や機能などもLPのCVRに影響を与えている。CTAボタンの数が5つ以上のLPは、CTAボタンの数が4つ以下のLPに比べて、CVRが約115%高くなっていた。

調査概要

  • 調査時期:2019年11月30日〜2021年11月30日
  • 調査対象:日本でのTikTokにおける金融業界の運用型広告( Customer Primary Industry:Traditional Financial Industry, Internet Finance )