オトナルは、デジタル屋外広告(DOOH)とデジタル音声広告を連携して広告配信を行う広告ソリューションの提供を開始した。
デジタル屋外広告は、“DOOH(Digital Out of Home)”とも称されるデジタルサイネージで表示される屋外広告、交通広告、店舗内サイネージの広告。
デジタル屋外広告では、一部の広告枠において広告配信システム(DSP)からプログラマティック(運用型)広告として買い付けを行うことができる。そのため、データと連携させることでエリアやユーザーデータによるターゲティングや最適なクリエイティブの配信を行うことが可能となっている。
一方のデジタル音声広告は、SpotifyやYouTubeMusicなどの定額音楽サービスや、radikoに代表されるインターネットラジオサービスで配信される音声の広告であり、これら音声アプリへの広告買い付けではデータを使った広告のターゲティング配信が可能となっている。
同ソリューションでは、デジタル屋外広告の広告配信時のデータを、音声メディアに配信されるデジタル音声広告のデータと連携させることで、外出先の屋外広告と、移動中に耳元で流れる音声広告を連携した広告配信を実現する。
“街なか”や“電車内”で接触する2種類のデジタル広告を連携
デジタル屋外広告とデジタル音声広告は、いずれもスマートフォンの画面を見ずに接触する広告であり、移動中などの外出先のシチュエーションと相性がよい広告手法である。
このふたつの広告フォーマットを連携して広告配信を行うことで、外出先での広告実施の相乗効果が期待できるという。
デジタル屋外広告は“動画”による視覚主体の広告フォーマットであり、一方のデジタル音声広告はイヤホンからの”音声のみ”の広告フォーマットであるため、「視覚」と「聴覚」それぞれへの訴求を補完するような広告活用が可能となる。
デジタル屋外広告とデジタル音声広告の連携例
デジタル屋外広告とデジタル音声広告の連携により、次のような広告配信を実現することができる。
位置情報履歴を活用したターゲティング配信の連携
デジタル屋外広告では、広告配信を行うサイネージとスマートフォン端末のユーザーデータを連携させ、位置情報履歴を用いて対象ターゲットが閲覧圏内に入ることが多いサイネージに広告配信を行うことができる。
一方のデジタル音声広告も、位置情報履歴に基づいたターゲティング配信を行うことが可能なため、同一のターゲット層に対して屋外広告と音声広告を同一エリアに絞って広告出稿を行うことが可能となる。
天候、気温、日時などのシチュエーションによって再生する広告を連携&変化させて配信(ダイナミッククリエイティブ)
デジタル屋外広告とデジタル音声広告は、それぞれの広告配信時のその地点の天気、気温、日時情報(昼夜、曜日)といったシチュエーション変動にあわせて広告配信するクリエイティブを変化させることが可能。
これにより、外出先のユーザーに対して最適化され、共感度の高い広告訴求を実現することができる。
データを連携させることで、このような消費者に対するシチュエーションに合わせた広告コミュニケーション提案を、クリエイティブを連携&変化させて実現できる。
デジタル屋外広告と音声広告の配信結果を統合してレポーティング
同サービスでは、デジタル屋外広告とデジタル音声広告を一元管理し、レポーティングする。
デジタル屋外広告では、データを用いて広告を配信した各都市の1ディスプレイあたりのリーチ人数と視認率を算出し、推計の広告インプレッションとしてレポーティングを行う。またデジタル音声広告でも広告が聴かれた回数をインプレッション数としてレポーティングが可能となっている。
あわせて、デジタル屋外広告、デジタル音声広告ともに、広告接触者への「ブランドリフト調査」を通じて、広告効果を定量的に見える化することも可能。
同ソリューションでは、外出先の広告訴求に強い「屋外広告」と「音声広告」のふたつの広告フォーマットをデータ連携させることで、ターゲット顧客に対する企業のプロモーション効果の最大化を支援する。