スタートバーンとCAがNFT共創プロジェクト 冨永愛さんのデジタルツインがNFTアートモデルに

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2022/06/10 20:00

 サイバーエージェントは、スタートバーンとNFT共創プロジェクトを開始し、デジタルツインレーベルの公式3DCGモデル1人目となる世界的トップモデルの冨永愛さんのデジタルツインが、鮮やかな色遣い・大胆なシルエットが特徴的でグローバルに人気を博するファッションブランド「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」のドレスを身にまとい、「Life 生命」をコンセプトにしたNFT作品を公開した。同作品は2022年夏頃、グローバル最大規模のNFTマーケットプレイス「OpenSea」においてNFT販売を開始する。

 従来のアパレルの製造工程では、プロトタイプを生成する時点で端材などの廃棄物が発生していた。しかし、デジタルでデザインし、デジタルツインモデルが着用することで、一切廃棄物を出さずに作品を発表することが可能に。大量生産・大量消費・大量廃棄というアパレル業界の問題に対し、新たなデジタル制作プロセスとして、デジタルでデザインして発表、そして顧客の反応をもとにした販売予想を立てて製造することで、限りなく廃棄物の少ない流通が可能となる。また、デジタル制作過程における作品をNFTアートとして展開するなど、販売内容の多様化やビジネス拡大が期待される。

 スタートバーンは、ブロックチェーンひいてはNFTを活用してアート作品の真正性・信頼性担保と価値継承を支えるインフラ「Startrail(スタートレイル)」を構築し、経済産業省の委託先として、ファッション産業における展示会の高度化について実証実験に取り組んでいる。ファッション業界の次世代スターで多くの有名アーティストの衣装を手がける「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」のデザイナー小泉智貴氏らとともに、実証事業としてNFTを活用したファッション展覧会を国内外で開催している。

 一方サイバーエージェントは、著名人のデジタルツインをキャスティングするサービス「デジタルツインレーベル」を2021年8月より開始。著名人の「分身」となる公式3DCGモデルを制作・管理し、デジタル空間でのタレント活動の促進を支援している。1人目として世界的トップモデル冨永愛さんのデジタルツインを制作し、アートや広告、エンターテインメントなどデジタル空間でのデジタルツインによる活躍の場拡大および、新しい価値づくりに取り組んでいる。

 このような背景のもと、デジタルツインモデルとデジタルファッションの組合せで生まれる新たなビジネスの可能性を探ることを目的に、同NFT共創プロジェクトを開始した。

技術面について

 冨永愛さんのデジタルツインは、サイバーエージェントのデジタルツインレーベルが保有する精巧なスキャニングモデルをもとに作り上げた。サイバーエージェント子会社で、フォトグラメトリー技術やバーチャルヒューマンなど3DCG制作を強みとするCyberHuman Productionsの技術に加え、ヘアスタイリングやメイクアップはプロのメイクアップアーティスト監修のもと表現。デジタル衣装はTOMO KOIZUMI氏監修およびスタートバーン補佐のもと、布生地の質感や素材特性を物理的にシミュレーションして3DCG上に再現した。そして作品の世界観は、アート作品として長く見続けていられるよう、果てしなく広がる背景空間や漂う粒子、有機的にも感じられる発光など、見るたびに新たな発見のある多層的な表現を施したという。

 今後両社は同共創プロジェクトを通じ、両社のデジタル空間におけるクリエイター・アーティストのアート表現の可能性や、著名人のデジタルツイン活躍の場を構築し、ファッション産業のDXに貢献していく考え。