東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)は、マネーフォワードと共同で、顧客の保険の理解度向上につながるウェブサービスの開発に向けた取り組みを開始する。
同社は、2021年6月に「AIが生損保一体のおすすめプランを設計する機能」を生損保一体型保険「超保険」に導入し、コンサルティング提案を実施する代理店が同機能を活用することで、契約者1人ひとりに合った補償をわかりやすく提供する取り組みを推進してきた。
今回、こうした取り組みをさらに推進するため、Fintech業界で個人の経済状況の可視化やUX(ユーザーエクスペリエンス)デザイン力に強みを持つマネーフォワードと共同で、新たなソリューション開発を目指す取り組みを開始する。
取り組みの概要
東京海上日動とマネーフォワードは、契約書の保険加入をサポートする次のウェブサービスを開発する。同サービスを利用することで、契約者は保険に対する理解をより一層深めることができる。さらに、代理店が「AIが生損保一体のおすすめプランを設計する機能」を活用しながらアドバイスを行うことで、契約者はより自身や家族に合った保険に加入しやすくなるという。
なお、開発にあたっては、マネーフォワードの専門チーム『Fintech Service Design Center by Money Forward X』が、契約者が保険加入を検討する際に必要とする情報などについて各種調査を行っているとのこと。
保険の理解度確認クイズ
保険の内容に関するさまざまなクイズを出題し、契約者に回答してもらうことで、契約者の保険の理解度を判定できるサービス。ゲーム感覚でご利用することができ、自然と保険に関する理解度を深めることができる。
契約者と家族のリスク診断
契約者がウェブ上で家族構成、職業、居住形態、家計収支などの情報を入力すると、契約者と家族が抱えるリスクの種類と必要補償額を判定できるサービス。リスクの全体像をわかりやすく可視化することで、加入するべき保険を判断しやすくなる。
今後両社は、それぞれの技術・ノウハウを提供し合い、22年度上期中に実証実験を行い、23年度中の導入を目指し、上記サービスの開発を進めていく。同サービスは、「超保険」取扱代理店を通じて提供する予定となっている。