博報堂DYホールディングスは、AR時代のユースケースとUXを作るクリエイティブスタジオ「MESON」と、ARを核とした体験のプランニングや開発を行っており、今回共同研究の一環として、Nreal Ltd.(エンリアル社)の協力のもと、MRグラス「NrealLight(エンリアルライト)」を使用したARクラウドコミュニケーションサービスのプロトタイプ開発と実証実験を開始する。
開発中のサービスは、ARクラウドを用いた仮想空間に、現実空間の店舗やスポットの写真・口コミなどのデジタル情報を配置。その仮想空間において、MRグラスを着用した、複数のユーザーが同時にデジタル情報を操作し、コンテンツ投稿などのコミュニケーションを可能にするサービスを想定している。
同実証実験においては、仮想空間と現実空間がシームレスにつながる「サイバーフィジカル空間」で新たな体験・コミュニケーションが創出されることを検証していく。
今回活用するNrealLightは、本体に搭載された3基のカメラによって空間を認識し、現実世界にデジタルな物体や情報を重ね合わせて表示。2020年に日本でも一般販売が予定されているが、今回は同社の協力のもと、2019年中に予定されている開発者キットの販売に先駆けて、実機を用いた実証実験を行う。