電通は、ファンベースカンパニーと業務提携し、共同開発した企業の継続的成長を支援する「ファンベースCXプログラム」を提供開始した。これは、商品やブランドを愛する“ファン”に誠実に向き合う「ファンベース」(ファンベースカンパニーが提唱する、ファンを大切にし、ファンをベースに中長期的に売り上げや事業価値を高める考え方)視点で、企業のCX(顧客体験)全体の改善・開発を支援し、顧客生涯価値(LTV)を継続的に向上させる好循環「ファンベースCXループ」を創造するソリューションだという。
近年、日本の人口減少が進むなか、企業の成長は新規顧客獲得だけでは難しく、また、顧客のうち上位20%のファンが企業の売り上げの80%を支えているともいわれている。顧客1人ひとりとの向き合い方を見つめ直し、企業・ブランドを理解する“ファン”へのアプローチが重要となっている。こうした状況を踏まえ、電通とファンベースカンパニーは、企業の中長期的な事業価値向上をめざし、「ファンベースCXプログラム」を共同開発した。
同プログラムは、電通が取り組んできた「CX全体の統合的なコミュニケーション」を、ファンベースカンパニーが得意としてきた「ファン中心の視点」で見つめ直し、再構築した新しいプログラム。電通CXクリエーティブ・センターのクリエイターと、ファンベースカンパニーとが協業し、次の4つの価値を提供する。
- 現在のファンとの関係性を強化し推奨意向を向上させる、一体化されたコミュニケーションアイデアの立案と実施
- ファンの思いと推奨行動を新規顧客獲得拡大につなげるクリエイティブ施策
- 社員のモチベーションを上げ、社内のファン度を高める「社内ファンベース」
- ファンベースカンパニーの独自開発ツール「ファンベース診断」を用いた分析と継続的な効果検証
「ファンベースCXプログラム」概要
「ファンベースCXプログラム」は、ファンの「推奨行動」を促し、顧客生涯価値(LTV)の継続的向上と新規顧客獲得の双方を相乗的に循環させていく「ファンベースCXループ」を創造する。現在のファンがより企業やブランドのファンになり、未来のファン(新規顧客)が生まれ、さらに社員自身も自社のファンになる、CXの好循環を生み出す。