「広告を見たい」は13%、「興味関心にあったクリエイティブなら必要」は約4割/リチカ広告・CM意識調査

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2022/08/05 12:20

 SaaS × Agencyでマーケティング支援事業を提供するリチカは、全国の21〜60歳の男女330名を対象にCM・広告に対する意識調査を実施した。

調査概要

  • 概要:CM・広告に対する調査
  • 実施日:2022年6月24日
  • 性別:男女 地域:全国
  • サンプル数:330ss(21~60歳、男性181名、女性149名)

CM・広告に関する意識調査を実施

5Gの普及やスマートフォンの浸透で、インターネット広告の市場は拡大を続けており、2022年には前年比115%まで伸長する予測も出ている(出典:電通グループ「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」)。加えて、タクシーCMなどこれまでになかった広告媒体も一般化してきており、日本の広告産業には大きな変革期が訪れている。

こうした状況を受け、リチカはCM・広告に関する意識調査を実施。全国に居住する21〜60歳の男女330名を対象に、インターネット広告やテレビCM、タクシーCMなどに感じる印象やメリットを調査することで、これからのCM・広告のあるべき姿を考察した。

調査結果サマリ

  • CM・広告を「見たい」と回答する人は13.0%だが、「興味関心に合ったクリエイティブであれば必要」と考える人は39.4%と約3倍の割合に。
  • CM・広告に対して感じられている最大のメリットは「商品の最新情報をいち早く知れる」という点。広告が持つ、商品やトレンドを伝える情報メディアとしての側面が好意的に受け入れられている。
  • 企業がCM・広告配信を行う際は、ターゲットの興味関心に沿いつつ、情報としても有意義な広告クリエイティブにしていく必要がある。

CM・広告を「見たい」という人は13.0%

「テレビCMやインターネット広告、タクシーCMなどを日常生活の中で見たいと思いますか?」という問いに対し、「積極的に見たい」「見たい」と回答した人は13.0%。「できれば見たくない」「積極的に見たくない」と回答した人は45.5%と、広告を見たくないと考える人が多数派であることがわかった。

もっとも「鬱陶しい」と感じられているのはインターネット広告、感じられていないのはタクシー広告

テレビCM、インターネット広告、タクシーCMのそれぞれに対し「『鬱陶しい、邪魔、目障り』というイメージはありますか?」と尋ねたところ、「とてもある」「少しある」と回答した人の割合がもっとも多いのはインターネット広告で、75.5%。鬱陶しいと感じる人がもっとも少なかったのはタクシー広告で、35.8%にとどまった。テレビCMに対しては58.5%の人が鬱陶しいと感じたことがあると回答した。

鬱陶しいと感じる理由の第1位は「自分には興味のない情報だから」

テレビCM、インターネット広告、タクシーCMのいずれかに対して「鬱陶しい」と感じている人に対し、その理由を尋ねたところ「自分には興味のない情報だから」が第1位となった。次いで挙げられた理由は「自分には必要のない情報だから」「広告の内容が嫌だから」という結果に。ユーザーがCMや広告にネガティブな感情を抱くのには、情報の要不要の観点というよりも、興味を持てない内容の広告が多いことが大きく影響していると言える。

もっとも商品購入につながっているのはテレビCM、タクシーCMからの購入体験は僅少

テレビCM、インターネット広告、タクシーCMのそれぞれに対し、それらがきっかけとなって商品やサービスを購入したことがあるかを尋ねたところ、「ある」と回答した人がもっとも多かったのはテレビCMで32.1%。一方、タクシーCMから購入に至ったことがある人は4.2%であった。

広告のメリットとして感じられているのは、商品やトレンドを知れる“情報メディア”としての側面

CM・広告のメリットとして感じているものを尋ねたところ、もっとも支持を集めたのが「商品の最新情報をいち早く知れる」で34.2%。次いで「世の中のトレンドを知れる」で22.1%。その後、「商品の良さを知れる」「広告自体が面白い」「芸能人を見られる」などが票を集めた。商品情報やトレンドなどを知ることができるという、広告がもつ情報メディアとして側面が上位にランクインしており、高く評価されていることがわかる。また、広告自体の面白さや芸能人を見ることができるという、エンターテインメントとしての要素も好意的に受け入れられていると言える。

「興味関心にあったクリエイティブの広告であれば必要」は39.4%

「自分の興味関心にあったクリエイティブ(映像の内容やメッセージ)の広告であれば必要だと思いますか?」という問いに対しては、39.4%の人が「必要」と回答。「日常生活の中で広告を見たいと思いますか?」に対して「見たい」と答えた人の割合が13.0%だったことを踏まえると、広告に対するユーザーからの好感度は、クリエイティブの内容と自身の興味関心の合致度が大きく影響していると言える。企業がCM・広告配信を行う際は、ターゲットの興味関心に沿いつつ、情報としても有意義な広告クリエイティブにしていく必要があると言える。

 リチカは、クリエイティブテックカンパニーとして、クリエイティブとテクノロジーを軸に「Switch to The Rich. クリエイティブで、世界を豊かに。」の実現を目指していく。