メタバース市場の普及・発展に取り組むSynamon(シナモン)は、同社の新しい基幹プロダクトとなるメタバースブランディングプラットフォーム「SYNMN」(シナモン)のオープンベータ版の提供を開始した。
同社は創業以来、VRデバイスを活用したよりリアルでリッチな体験の提供を企業向けに展開してきたが、2021年末からメタバースが世界的なトレンドとなってきたことを受け、これまで培った技術や経験をもとに、VRデバイス中心のサービスからマルチデバイスで利用可能なメタバースサービスの提供へ事業進化することを決意。今回のメタバースプラットフォーム「SYNMN」の開発・提供に至った。
昨今、マーケティングの手段が多様化するなかで、強いブランドを作るにはファンの存在が必要不可欠である。ファンを獲得し、ファンで居続けてもらうためには、いはゆる“ファンマーケティング”と呼ばれるファンの心が動くような深い体験が必要となる。
現在、世界的な企業が、ブランディングの一環として、メタバースやWeb3.0を活用したファンマーケティングを推進しており、特にZ世代やミレニアム世代をターゲットとするブランドは積極的に新しい挑戦をしている。しかしながら、まだゲームやSNSを目的としたサービスが多く、企業にとってブランディングに適したプラットフォームはあまり多くない。そこで同社では、企業にとっての使いやすさとユーザーにとっての心地良さを両立させた同プラットフォームを提供することで、企業のメタバースを通じたブランディング活動を支援する。
メタバースブランディングプラットフォーム「SYNMN」
マルチデバイスでIPやブランドの3D空間を楽しめるメタバースプラットフォーム。企業やクリエイターのブランディングやファンマーケティングを新しいテクノロジーで支援すべく、BtoBtoCモデルで最適な提供を前提にした設計が特徴。また、スマートフォン・PC・VRデバイスのすべてからアクセスできるので、幅広いユーザーにメタバース体験を届けることができるほか、ターゲットであるエンドユーザーと導入企業の双方にストレスのないような仕様となっている。
オープンベータ版公開にあたり、東映アニメーションなどすでに複数の企業への導入が決定しており、今後は同プラットフォームの特性を活かし、導入企業やブランドをさらに拡大していくという。
「SYNMN」イメージ画像
同プラットフォームでは、一過性で終わらせない継続的な運用のしやすさとブランディングやファンマーケティングのためのメタバースプラットフォームを実現するため、次の特徴を備えている。
- 継続的な利用を前提としたUX設計で、メタバースを「日常」に。単発の施策で終わらない継続的な取り組みに向けて、常設運営をサポートする管理画面を充実させている。
- NFT活用を実現する仕組みを実装。NFTを活用することでマネタイズやエンゲージメント向上を目指したオプションを用意している。
- 1サービスで完結する柔軟な設計を提供。スマートフォン・PC・VRデバイスと3つの空間を併用でき、ひとつのサービス内で多人数のワイガヤ空間と少人数のインタラクティブ空間を両立させている。
- アプリ内に階層構造が存在し、テーマごとに最適な導線を設計することで質の高い顧客体験を創出する。
なお、同プラットフォームは2023年夏に正式版のリリースを予定しており、随時新機能を追加しプロダクトを充実させていく考え。3DCG技術でバーチャルな世界を構築し、人々の交流や経済活動を含めたさまざまな活動ができる仕組みを提供していく。