スカイAが運営するCSスポーツチャンネル「スカイA」は、クリエイター向けクラウドデータ共有・配信サービスを提供するねこじゃらしと共同で、ブロックチェーン技術とDRM（Digital Rights Management／著作権保護）技術を活用することで、メディア作品の流通過程で発生する利益配分を権利者（元著作権者・クリエイターなど）が完全にコントロールでき、ユーザー（利用者・生活者）は正しいルールのもとで安全に作品を鑑賞・展示・販売できる革新的な映像配信プラットフォーム「Roadstead」で配信するNFTコンテンツを共同開発した。
ねこじゃらし×スカイA の共同開発コンテンツ
動画の視聴スタイルが多様化し、ネット上に大量の動画が溢れる時代になったが、デジタルデータは複製が容易であるという特性により、海賊版（違法コピー）、不当転売（非正規購入者への視聴提供）、偽物（無断改変）などが氾濫しており、これらが権利者の正当な利益を失わせている。ブロックチェーン技術により、NFTとしてコンテンツの権利（所有者情報）を管理することができるようにはなったものの、作品のデータ自体は依然として複製のリスクを回避できていないがために、大多数に鑑賞されることにより利益を生んできたデジタル動画や音楽といったコンテンツの公式作品は、現在のNFTマーケットプレイスではほとんど流通していないという。
ねこじゃらしの開発する「Roadstead」は、ブロックチェーン技術とDRM技術を組み合わせることでこの問題を解決し、著作権者が安全にコンテンツを発表することができる。また、従来のメディア配信プラットフォームのような「作り手」から「受け手」への一方通行的なコンテンツ流通と違い、「受け手」自身が積極的に作品の流通に関わることを可能にした、Web3.0時代の新しいプラットフォームとなっている。このプラットフォームで配信するNFTコンテンツの共同開発を、NFTプラットフォーマー・ねこじゃらしと、CS放送局・スカイAとの画期的なコラボレーションにより進めていく。
第1弾としてプロクライマー安間佐千に密着したドキュメンタリー映像を制作
ねこじゃらしとスカイAの共同制作第1弾コンテンツとして、プロクライマー安間 佐千（あんま・さち）氏に密着したドキュメンタリー映像・3部作を制作する。2015年にスカイAで放送した、スペインを代表するハードルート「Fight or Flight」に挑戦する姿を追ったドキュメンタリー番組「もうひとつのクライミング〜世界最難関への挑戦〜」の再編集版を第1部に、未発表の貴重映像を編集する第2部、さらには11月に開催されるクライミングイベント「瀬戸内JAM」の一環として行われる小豆島の未公開エリア、日本では珍しい50m級岩場「赤岳」でのルート開拓の様子に密着した第3部を新たに制作、NFTコンテンツとしてシリーズでの配信を行う。
