ソニー、ビヨンドスポーツを買収しスポーツ事業の体制強化 データを活用したコンテンツ制作ビジネス拡大

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2022/11/10 20:00

 ソニーは、グループ内で買収を完了したBeyond Sports B.V.(以下、ビヨンドスポーツ)を迎え、スポーツ事業の体制を強化することを発表した。ビヨンドスポーツは、審判判定支援サービスなどを提供するHawk-Eye Innovations(以下、ホークアイ)、各種競技団体などにデジタルプラットフォームを提供するPulselive(以下、パルスライブ)とならび、ソニーのスポーツ事業を構成する1社。

 ビヨンドスポーツは、試合のデータをバーチャルコンテンツ化する際の、リアルタイムでのデータの処理と補正、および人間の運動科学にもとづいた3Dアニメーション制作に関する高い技術を保有している。ビヨンドスポーツが加わることで、スポーツデータの取得からリアルタイムでのコンテンツ制作、新しいエンタテインメントの創出に至るまでの一連のサービスを強化する。

 ビヨンドスポーツの技術は、2021年にスポーツ・エミー賞(Outstanding Live Graphic Design部門)を受賞した、米プロフットボールNFLのテレビ放送におけるハイライトシーンのアニメーションのほか、北米プロアイスホッケーNHLの試合の模様を3Dアニメーション化したライブ配信などですでに活用されている。制作されたコンテンツは、従来のテレビ放送からヘッドセットを用いたVR体験に至るまで、さまざまなプラットフォームに合わせた多様な出力形式に対応でき、将来的にはメタバースでの活用も期待される。