場所に縛られず、シンプルで効率的な働き方を実現するソリューションで業界をリードするスプラッシュトップ(Splashtop)と、クリエイティブ用途向けペンディスプレイのグローバルリーダーであり、イノベーターであるワコムは、「Adobe MAX」で、ワコムユーザーであるクリエイティブコミュニティに向けてリモート接続の最新イノベーションを発表した。
両社は昨年提携し、働き方もライフスタイルも柔軟になりつつある新しい時代に、ワコムユーザーとクリエイティブ業界の企業が生産性の向上とコラボレーションを促進しながら、必要なサポートも受け続けられるように協力してきた。今回のスプラッシュトップの安全なリモートアクセスやサポートソリューションによって、最新機能やアーティストに定評のあるカスタマイズ設定へのシームレスなアクセスなど、ワコムユーザーにとって比類のないリモート性能と完全に最適化されたエクスペリエンスが実現する。
Adobe MAXでは、両社はスプラッシュトップがワコムユーザーに向けて開発した最新の性能強化の概念実証(PoC)を披露。これは、リモートワークのアーティストがどこにいても、「あたかもローカルで」作業をしているように最高に革新的な作品を完成できるように設計されたワコムの「Project Mercury」技術で制作するワコムユーザーを想定している。Project Mercuryは、分散されたワークフローで作業するクリエイターの大きな悩みを解決するワコムの特許技術。たとえば、この技術によってローカルマシンでもリモートマシンでもワコムのデバイスやアプリケーション固有の設定をシームレスに使えるようなる。
ワコムのペンタブレット技術は、直感的で自然な感触の筆圧感知ペン入力、従来のペンや筆を再現する傾き検知などの特殊な機能を搭載して、アーティストが求める精度とコントロールを提供している。スプラッシュトップの機能強化されたインテグレーションによって、リモートワークのアーティストは、パフォーマンスを犠牲にすることなくワコムの豊かな機能セットをより自然で無理のない使い方で活用できる。さらに、スプラッシュトップのソリューションは、アーティストに定評があるカスタマイズ設定をすべて認識し、スタイラスペンやペンタブレットに引き継ぐことで、シームレスなリモートワーク環境を実現する。
クリエイティブコミュニティのニーズを満たせるリモートワーク環境を築くには、レイテンシーを徹底して抑え、フレームレートを大きく引き上げることが必要となる。ワコムとの緊密なコラボレーションで、スプラッシュトップはリモートペンコンピューティングの全体的なエクスペリエンスとパフォーマンスを最適化するアーキテクチャーを開発し、4K解像度を毎秒60フレームで提供する。
プロのアーティストやデザイナーは、リソース消費の激しいアプリケーションを使って、高性能なローカルワークステーションのテラバイト級のデータにアクセスしなければならない。ワコムとのインテグレーション機能に加えて、スプラッシュトップの安全なリモートソリューションがあれば、制作に携わる技術者が、どこにいようと、どんなデバイスであってもリモート接続して、リソース消費の激しいソフトウェアアプリケーションにアクセスしながら、映像編集、ゲーム開発、リップシンクとグラフィックレンダリング、スカルプティングなど制作後の作業を行えるようになる。このリモートソリューションは、NVIDIA、インテル、AMDの最新のグラフィックスカードやGPUなど、多様なハードウェアに対して最適化されている。
今回追加された機能は、マイクパススルー、ローカルおよびリモート音声出力、チームやフリーランサーの日時指定アクセスなどで、シームレスな共同作業をしながらクオリティを最大限に高めることが可能となる。