富士通は、買い物体験の付加価値向上に向けて、スーパーマーケットの実店舗で来店客がレジに並ぶことなく自身のスマホだけで買い物ができるスマートPOSアプリ「USMH公式モバイルアプリ」とそれを支える基盤システムを、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(以下、U.S.M.H)と共同で開発した。
両社は、6月から事業会社のカスミの従業員向けに先行導入していたスマートPOSアプリのユーザビリティや機能の検証と改善をすすめ、カスミの一部店舗で来店客向けに展開する。これにより、来店客は会計するためにレジに並ぶことなくスマホで商品登録および決済を行うことができる。
U.S.M.Hは、今回の展開を皮切りに11月より順次カスミの各店舗に拡大し、来年度以降、U.S.M.Hのグループ各社へ展開する。両社は今後、消費者行動の把握、分析などといった同アプリの機能強化を図っていく予定。
同アプリとシステムの特徴は、下記のとおり。
来店客向けスマートPOSアプリ(「USMH公式モバイルアプリ」)
スマホのカメラを活用した購入商品登録およびキャッシュレス決済の機能を搭載。来店客は、事前に自身のスマホにアプリをインストールしクレジットカードの情報を登録した後、店舗で購入したい商品のバーコードをアプリで読み取り、購入リストに商品を登録することで、レジに並ばずに決済ができる。
また、セキュリティ喚起のため、来店客は決済後にスマートフォンに表示される2次元コードをサービスカウンターに設置された2次元コードリーダーにかざすことで、次回の買い物が可能となる。
基盤システム
マイクロサービスアーキテクチャーを採用しており、必要に応じて機能の追加、連携が可能。今回、同アプリ向けに既存の商品、価格マスタと連携するAPIや販売管理システムなどを基盤システム上に開発した。
また、利用者のなりすまし防止に向けて当基盤システム上に二段階認証による利用登録機能を実装することで安全性を高めている。