ヤマハ、「おもてなしガイド for Biz」で「音声ガイド」開始 会議通訳やイベント実況解説を即配信

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2023/02/27 20:00

 ヤマハは、事業者向けに提供しているアプリ「おもてなしガイド for Biz」の新機能として、施設・会場内にいるユーザーのスマートフォンに通訳や実況解説などの音声を容易にリアルタイム配信できる「音声ガイド」機能の提供を開始した。また、3月中旬からはテキスト配信にも対応予定。

 同事業は、「音のユニバーサルデザイン化」社会の実現を目指す「SoundUD」の取り組みの一環として行うもの。

 同社では2019年3月から、MICE〈Meeting(企業系会議)、Incentive(企業の報奨・研修旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition/Event(展示会・イベントなど)の頭文字をとった総称〉での多言語配信、スポーツ会場での実況解説配信などのトライアルを重ねてきた。今回提供を開始する「音声ガイド」機能は、「おもてなしガイド for Biz」アプリをインストールしたスマートデバイスを介して、容易な操作でリアルタイムに音声やテキストを配信することができる。会場にいるユーザーは、スマートフォンでウェブサイトにアクセスするだけで「音声ガイド」を利用でき、専用アプリのインストールも不要。従来のレシーバーのような端末の貸し借りが必要ないため、事業者の負担を軽減でき、Withコロナ時代にも適している。

 同機能を活用することで、MICEやスポーツイベントのほか、博物館・美術館でのギャラリートーク、施設見学やアミューズメントパークでのガイダンスなど、さまざまなシーンで音声やテキストを届けることが可能に。

 今後、ユーザーとの質疑応答やアンケートなどのインタラクティブ機能、音声認識や自動翻訳機能の実装も見据えて、さらなるアップデートを行っていく予定。

「おもてなしガイド for Biz」音声ガイド機能の特徴

容易なセットアップと操作で手間をかけず配信

事業者は、「おもてなしガイド for Biz」アプリをインストールしたスマートデバイスに音声データやテキストを入力し、容易な操作で配信。動画配信や中継などの音声を、音響機器を介してデバイスに入力することもできるほか、デバイスにつないだマイクやヘッドセットで話す音声やキーボードで入力したテキストを配信することもできる。

また「おもてなしガイド for Biz」をインストールしたスマートデバイスを複数用意すれば、容易に複数のチャンネルを配信できる。

限定された場所のみにリアルタイム配信可能

GPSや音響通信などを活用した「SoundUD トリガー」により、特定の会場内や任意の場所にいるユーザーだけに情報を提供することが可能。また、リアルタイムに配信できるため、MICEやシンポジウムでの通訳や、スポーツ観戦時の試合経過と実況のタイミングのずれが解消される。

レシーバーなどのユーザー向け専用受信端末不要

ユーザー自身のスマートフォンを使用するため、専用受信端末の貸し借りによる負担を大幅に削減できるほか、非接触なのでWithコロナの時代にも安心して利用が可能。ユーザーは専用アプリをインストールする必要はなく、URLやQRコードなどからウェブサイトにアクセスするだけで利用できる。