凸版印刷、東京と熊本をつなぎ「IoA仮想テレポーテーション」を活用した遠隔観光の実証実験へ

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2019/10/30 12:30

 凸版印刷は、観光客向けに、東京・丸の内にいながら実際に熊本を観光しているかのような体験ができる、新しい観光体験を提供する実証実験を2019年11月3日(日)に実施する。なお、本実証は2019年11月2日(土)、3日(日)に丸の内仲通りで実施される「JAPAN HARVEST 2019 丸の内農園」の一環として行われる。

「IoA仮想テレポーテーション」を活用した遠隔観光の実証イメージ ©Toppan Printing Co., Ltd.

「IoA仮想テレポーテーション」を活用した遠隔観光の実証イメージ(提供:Toppan Printing Co., Ltd.)

 同実証は「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用し、凸版印刷の地方創生・観光立国の共創拠点「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」(東京都千代田区)と、熊本県の「福田農場」(熊本県水俣市)をつなぎ、東京・丸の内にいる観光客が「福田農場」を遠隔で観光を行う。

 今回は「日本の食」をテーマに実施するため、実際に農場で収穫されたみかんジュースの試飲や、「JAPAN HARVEST 2019 丸の内農園」内で地域特産品の購入が可能。遠隔体験とリアル体験を組み合わせることにより、実際に熊本を訪れたくなるような意欲の喚起や、地域産品の商品購入動機の向上、身体的・時間的制約により遠方へ行くことが難しい人への擬似的な観光体験提供の効果検証を目的に実施される。

 同実証実験の概要は、下記のとおり。

日時 2019年11月3日(日)
場所 NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI
(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F/2F)
内容

「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用した、日本の「食」をテーマに遠隔観光

熊本県・福田農場をIoA仮想テレポーテーション技術で4Kの高精細映像配信でつなぎ、現地の山の上から不知火の海を一望できる美しい眺望や、農園ガイドを実施。あたかも熊本県・福田農場にいるかのような高精細体験を提供する。

「IoAネック」で遠隔みかん狩り体験

IoAネックを活用し、熊本の現地の人とリアルタイムに会話しながら熊本を観光。九州出身のミスキャンパスをナビゲーターに、丸の内から農場にいる現地の人に、みかんの食べごろや、おいしい食べかたなどを聞きながら、遠隔でみかん狩り体験ができる。

熊本への遠隔体験後、丸の内で地域産品の試飲や購入も可能

実際に熊本県の福田農場を中心に周辺で収穫されたみかんを使用したジュースを試飲。また福田農場で収穫された果物や地域産品を、実際にJAPAN HARVEST 2019 丸の内農園で購入することも可能。

 

 同社では今後も、「食文化」以外にも「伝統工芸」や「美術、芸術」、「文化財」、「自然」などの様々なテーマで、最新のデジタルテクノロジーを活用した遠隔観光体験を提供していく。また、ECと連動したプロモーション、訪日外国人向けのデジタル観光体験のパッケージサービスの提供なども今後行っていく。