バーチャルキャストがOSCに対応 リアルとメタバースがリアルタイム連携する空間構築が可能に

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2023/03/06 16:00

 バーチャルキャスト(株式会社ドワンゴのグループ会社)は、同社が運営するメタバースコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」が通信プロトコルOSC(OpenSound Control)に対応することを発表。

 OSCは、異なるアプリケーションやハードウェア間でリアルタイムにデータ通信を行うための規格で、その精度の高さ、遅延の小ささ、軽さ、通信方式の柔軟さから、インタラクティブアートやクリエイティブコーディングなど、さまざまな分野で応用されている。

 バーチャルキャストでは、アバター用の小物やワールド背景などをユーザーが自由に制作してアップロードすることが可能になっており、これがOSCに対応することで、メタバース空間内の情報をリアルへ、リアルの情報をメタバースへリアルタイムに反映する小物や空間が制作できるようになる。OSCは全ユーザーが利用可能で、バーチャルキャストのベータ版で実施した試験公開では、OSCを活用したさまざまなアイテムがユーザーによって制作された。 

制作例

  • リアルの自分の心拍数をメタバース空間内で表示する心拍計
  • リアルの部屋の温度・湿度をメタバース空間内で表示する温湿度計
  • MIDIキーボードと連携して、メタバース内のピアノが演奏に合わせて光るメタバースピアノ

 このほかにも、リアルの天気を反映したメタバース空間、リアルの舞台装置から照明を操作できるメタバースステージ、スマート家電(照明、エアコン、カーテンなど)と連動するバーチャルアイテムなどさまざまな制御に応用できる。