フラーは、自社が提供するアプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積するデータをもとに、マンガ・電子書籍アプリの動向や特徴をまとめた「マンガ・電子書籍アプリ市場調査レポート2025」を公開した。市場概況に加え、性年代別構成や時間帯別利用傾向、アプリのカオスマップ、併用率、評価分布、主要アプリの紹介など、多角的な観点から調査・可視化をおこなった。

マンガ・電子書籍アプリ市場の概況

2025年6月時点で、月間アクティブユーザー(MAU)500以上のマンガ・電子書籍アプリは459個で、全アプリの1.3%に相当。1カ月あたりの平均利用時間は84.9分で、1日あたりの起動回数は2.6回という利用実態が示された。
性年代別分析

利用者の年代別では、10代・20代の利用割合が特に高く、若年層に比較的多く利用されていることがうかがえる。一方で、60代以上の男性も一定割合を占めており、幅広い世代への普及が進んでいる。
利用時間帯分析

利用時間帯では、10代は朝の通学時間帯(6〜8時台)と夕方以降、20代は正午前後、30代から50代は夕方から夜に利用が集中する傾向が見られた。
カオスマップによる分類

MAU上位80アプリを8つのグループに分類したところ、主要サービスに加え、読書管理や辞書といったサポート系アプリが利用体験を広げていることが判明した。小説・ライトノベルや音声系アプリの存在も、市場の多様性を示している。
調査概要
- 調査期間:2025年6月
- 調査対象アプリ:2025年6月時点でMAU500以上、かつGoogle Playカテゴリ「コミック」または「書籍&参考書」に含まれるアプリ
- 調査方法:フラー提供のアプリ市場分析サービス「App Ape」による分析。国内約40万台のAndroid端末のサンプルデータのうち、一定の条件を満たしたものを抽出・分析。