リコージャパンは、ダイナモアミューズメントとハシラスと共創し、企業ミュージアムやショールームなどを運営・新設予定の顧客を対象として、メタバースプラットフォームを活用した「メタバース空間制作サービス」の提供を開始した。
同サービスは、ハシラスが開発した「めちゃバース」技術によるバーチャル空間に、各ユーザー専用のアバターで参加し、空間を動き回ることができるバーチャルプラットフォーム。専用アプリケーションをインストールする作業などは不要で、「めちゃバース」のURLにアクセスするだけで即座に参加することができる。
メタバース空間の設計や演出を含めワンパッケージで提案し、プラットフォームの利用に応じたサブスクリプションの課金形態にて提供することで、メタバース空間を導入しやすくした。空間設計は、顧客の要望に応じて各種用意しており、プリセットデザインから新規デザインの企画まで対応可能となっている。また、リアル空間の施設リニューアルなどにあわせて顧客が保有する図面データなどから容易にメタバース空間を再現することも可能となっている。
「リコーデジタルコンテンツサービス」で培ったリアル空間イベントのノウハウがあるリコージャパンと、サイバー空間におけるXR関連サービスで幅広い実績のあるダイナモアミューズメントが共同プロデュースすることで、リアル空間とサイバー空間をシームレスにつなぎ、ハイブリッド型ワークスタイルでのコミュニケーション活性化を実現する。
「メタバース空間制作サービス」の背景
新型コロナウィルスの影響によるリモートワークの普及で、働き方や働く場所が多様化しているなか、社員同士の対面コミュニケーションや、会社へ実際に出社しコミュニケーションを取る機会がコロナ禍以前に比べ減少している傾向がみられる。メタバース空間を活用し、リモートでのコミュニケーションの機会を増やすことで、対面以外での社員同士のコミュニケーション活性化へつながることが期待される。
「メタバース空間制作サービス」を利用した社内実践例
社内実践として企業ミュージアム市村清記念館を「メタバース空間制作サービス」にてバーチャル空間に構築した。市村清記念館は、創業者市村清氏とリコーの歴史をメタバース空間上で体感できる施設であり、リコーグループ社員であれば誰でも利用することができる。