動画の制作進行における工数を50%削減するシステム「MiLK BOX」を開発、運営するrayoutは、動画制作に仕事上関わることがある1,651 人を対象に、動画の制作進行管理におけるアンケートを実施した。
動画制作の業務の進行においての悩みや課題について、当てはまるもの上位3つを質問をした。(Q1)
この質問からは、「コミュニケーションが面倒・難しい」「修正指示などの進行管理が面倒」といった、チーム内の伝達・共有に関する悩みを抱える人が多く見られた。これは、会社間によってコミュニケーションツールやデータ共有ツールがバラバラであることや、動画の修正指示書の作成に時間がかかることが原因とみられる。
また、1位と回答した人が多かったのが、「コストが高い(費用対効果が合わない)」との課題。これは、動画制作において、プロデューサーやディレクターのほか、必要に応じてカメラマンやナレーター、デザイナー、キャストなど多くの人が関わる場合があることが要因として挙げられる。さらにコミュニケーション部分がスムーズに進まないため1人ひとりの稼働時間が長くなったり、修正回数が増えてしまい、人件費がかさんでいることも考えられる。
制作の進行部分で困っている悩みや課題などについてを自由回答で質問したところ(Q2)、大きく3つに関しての意見が多く集まった。
ひとつめは「コストが高い」との意見。これがもっとも多く、Q1に引き続き多くの人が悩んでいることがわかった。なかでも「相場感が不明」といった意見もあった。
ふたつめはタスク管理や情報共有に関しての意見です。「グループでのタスク管理が杜撰になってしまう」「どのように担当に引き継げばわかりやすいかわからない」などの意見からは、タスク管理やナレッジの蓄積を、チーム・社内・後任者のメンバーの誰もが把握できる状況が構築されていないことがわかる。
みっつめはコミュニケーションに関する意見。「説明が難しい」「ちょっとだけの、範囲が把握しづらい」との意見は、動画ならではの課題としてよく聞かれる。
動画制作のプロジェクトの際に使用されているツールについて質問した。(Q3)
Q2ではタスク管理やナレッジの蓄積を悩みに挙げる人が多くいたが、その点を解消出来る制作コラボレーションサービスやタスク管理サービスは、「ほとんど使わない」「全く使わない」と回答した人がほかのツールよりも多く、半数弱いることがわかる。
「制作進行業務(修正指示・タスク管理・データ共有)が効率化されるサービスがあれば導入してみたいと思うか」の質問では(Q4)、「すでに導入している」が31.2%、「導入したいと思う」が48.5%であり、導入に積極的である層が8割を占める結果となった。
重視する機能については(Q5)、どれも一定であり大きな差は見られなかった。質問にある事項はどれも制作進行において効率化したいタスクであることがわかる。
調査概要
- 調査期間:2023/02/24~2023/2/26
- 調査委託先:株式会社ジャストシステム「Fastask」
- 調査対象:事前調査で「動画制作に仕事上関わることがある」と答えた25歳~45歳
- 有効回答数:1,651
- 調査方法:インターネット調査