企業のマーケティングDXを支援するアライドアーキテクツでSaaS事業を展開するプロダクトカンパニーは、今回「運用型制作」特化型動画制作支援サービス「LetroStudio(レトロスタジオ)」において、Adobe Photoshopのネイティブファイル形式である「PSD(Photoshop Data)」を直接取り込める新機能の提供を開始した。
新機能の提供背景
近年のデジタル広告におけるCPMの高騰や競合環境の激化により、マーケティング施策の成果向上のためのクリエイティブの量産及び運用の重要性が高まっている。EC企業をはじめとするブランド企業では、こうした背景から"動画"クリエイティブを量産し、運用するにあたり、非デザイナーが動画制作ツールを導入して内製化する動きが増えてきている。しかし、新たに動画制作を行う非デザイナーと、従来から制作業務を行ってきたデザイナーは使用するツールが異なることから、素材共有に手間がかかるという課題を抱えている企業が少なくない。
これまではLetroStudioも、PSDに対応していなかったため、PSDのクリエイティブを使用して動画を制作する際には、まずPhotoshop内でPNGやJPGなどの対応可能なファイル形式に変換し、その後素材としてアップロードする必要があった。しかし、LetroStudioの多くのユーザーは、非デザイナーの担当者であることからPhotoshopを使用することができないため、都度デザイナーに使用したいPSD素材を対応可能なファイル形式に書き出す依頼をする必要があった。こうした業務が発生することによって、双方に依頼・書き出しの工数がかるだけでなく、動画制作・運用スピードが遅くなってしまうという課題が発生していた。そこで、PSDを直接取り込める新機能を提供することで、この問題を解決した。
新機能の概要
LetroStudioでは、PSDをレイヤー別に一括書き出しできる機能の提供を開始。PSDをLetroStudioにアップロードすることで、PSDの各レイヤーを自動で識別して画像として抽出し、動画制作用の素材として使用することができる。これにより、Photoshopを使用して素材パーツを書き出す手間がなくなるため、担当者間の素材連携が簡易化され制作業務を効率化することができる。
また、PSDをPNGの1枚絵として変換する機能も同時リリース。手持ちの静止画クリエイティブに対して、LetroStudioが提供するスタンプや動画素材を使用してクリエイティブの一部を点滅させるなどのひと工夫を加えるだけで、簡単に動画クリエイティブを制作することができる。これにより、動画クリエイティブの制作負荷を軽減し、検証に必要な動画クリエイティブの量を確保できるようになる。
これらの機能を活用することで、摩耗のスピードが早く、差し替え頻度が高い運用型広告向けのクリエイティブ制作においても、時間や費用を抑え、スピード感をもってPDCAを回すことが可能となる。
「LetroStudio」では、今後も販促活動からマーケティング施策まで幅広い接点における動画クリエイティブ活用を推進するべく機能の開発・拡充に努め、企業の施策成果向上に貢献していく。