フーモアは、SIG Asia Investment, LLLP(米Susquehanna International Groupの関連会社、以下SIG)、株式会社KADOKAWA、株式会社MAPPA、日本ベンチャーキャピタルが運営するNVCC9号投資事業有限責任組合など含む新規投資家を引受先とした第三者割当増資に加え、金融機関からのデットファイナンスにより7.9億円の資金調達を実施した。またSIGのAmber Liu氏がフーモアの社外取締役に就任いたしました。
フーモアは「クリエイティブで世界中に感動を」届けるために活動するクリエイティブ制作およびIP開発の会社。
ソーシャルゲームのキャラクターデザインなどを行うゲームクリエイティブ事業、分かりづらいことを分かりやすく伝える漫画広告事業、人気IPのグッズ化などを展開するIPビジネス事業など、すべての事業において「クリエイティブで世界中に感動を」届けるために尽力してきた。今回は世界的に市場の急成長が見込まれ、また国内企業の参入も激しいwebtoon事業のさらなる拡大を目的に、資金調達を実行した。
今回の資金調達により、ハイクオリティなwebtoon制作スタジオの体制を強化し、webtoon事業のグローバルな展開を加速していく。
今後の事業展開について
1.コンテンツパワーの拡大と海外展開
2023年4月11日に経団連のクリエイティブエコノミー委員会が「Entertainment Contents ∞ 2023-Last chance to change-」という提言を発表している。
提言では、目指す姿を「世界における日本初コンテンツのプレゼンスを持続的に拡大する」とおいた上で、日本発コンテンツの海外市場規模を現状の4.5兆円から 2033年に15〜20兆円に拡大するという目標が示されている。
フーモアはグローバルで成長すると予想されるwebtoonが、日本発コンテンツによる海外市場の開拓に対する一つであると考え、制作作品の拡充を進めていく。
2.制作体制の生産性向上
フーモアではクリエイターのスキルセットを最大限に活かす、分業制のスタジオモデルを採用している。クリエイターがそれぞれの得意領域にて活躍することにより、高品質な作品づくりができている。今後はさらに才能の発掘に注力をし、制作体制の強化をしていく。
投資家ならびにフーモア代表のコメント
フーモア代表取締役 芝辻幹也氏
前回のアカツキ社からの調達以降、当社のwebtoon事業は順調に成長し、公開した作品は多くの読者様にご好評いただいております。更なる事業成長を目指すべく、資金調達を実施させていただきました。新しく株主になっていただいた会社様との事業面での協業も強化し、多くの読者様に感動を与えられるような作品づくりをしてまいります。
株式会社アカツキ代表取締役CEO / フーモア社外取締役 香田哲朗氏
株式会社アカツキは、2021年にフーモア社へ本格的に資本参加をさせていただき、国産webtoon制作スタジオの体制構築の強化とwebtoon事業のグローバル展開の加速を目指してまいりました。
フーモア社には、今回新規に資本参画いただく皆様から、最高の作品を生み出すためのものづくりの文化や仕組みなどを体得することで、さらなる成長に繋げていただくことを期待しています。
SIG Asia Investment, LLLP / フーモア社外取締役 Amber Liu氏
Webtoons have become incredibly popular among the younger generation. Whomor stands out by producing a vast collection of high-quality webtoon titles while maintaining a reasonable budget. This unique combination positions Whomor with a significant competitive advantage in the webtoon market.
SIG has a strong track record of investing in content-related businesses. In Japan, we have portfolios in game operation, top IP holder, and contents distribution platforms. Leveraging our expertise, SIG is committed to supporting Whomor in generating high-value intellectual property and expanding the distribution and licensing of their webtoons to international markets. Together, we aim to capitalize on the global demand for captivating webtoon content and establish Whomor as a leading player in the industry.
株式会社KADOKAWAタテスクコミック部部長 寺谷圭生氏
フーモアが生み出すwebtoon作品は、その高いクオリティから日韓のパブリッシャーから大きな注目を集めています。当社は出版社としてマンガ家のみなさんと編集者の二人三脚での作品作りを推進していくことを中核としながらも、フーモアのようなクリエイターネットワーク・高品質の制作ラインを持つ会社との協業のなかで、webtoonという新しい市場、スマホ最適の作品作りに挑戦していくことも重要な取り組みだと考えています。今回の資本提携によって、当社の"タテスクコミック"作品の制作基盤がより強固になることを期待しています。「国産webtoonを世界へ」というビジョンを芝辻社長とは共有しています。
株式会社MAPPA取締役 / 企画部部長 木村誠氏
フーモア社はwebtoonにおいて確かなクオリティを持ち、その良質なモノづくりから学べることがあると思い、今回の出資に繋がりました。創業年数、役員の年齢など非常に近い縁もある中で、アニメーションとwebtoonという両社の技術から新たなシナジーを生み出し、お客様に上質なエンターテイメントを提供することを目指して行きます。
日本ベンチャーキャピタル株式会社(NVCC) 劉 宇陽氏
webtoonという新しいIPコンテンツジャンルで、世界で勝てそうなベンチャーです。この領域でリーディングカンパニーになることを期待しています。
社長の意志の強さと明確なビジョン戦略も我々として投資したポイントとなります。今後の事業展開に大変期待したいと思っています。