MMD研究所は、GMOリサーチが提供する海外パネルを利用し、予備調査では日本、アメリカ、韓国に住む20歳〜39歳の男女、本調査では半年に1回以上マンガを読むもしくはアニメを見る人を対象に「日米韓3ヵ国比較:マンガ・WEBTOON・アニメに関する動向調査」を実施。今回は第1弾のマンガ編となる。
同調査結果の詳細は、次のとおり。
20~30代がマンガを月に1回程度以上読む割合 日本51.2%、アメリカ54.0%、韓国61.4%
日米韓に住むスマートフォン、タブレット、PCいずれかを所有する20歳~39歳の男女を対象に、マンガ(日本のマンガに限らない)を読む頻度を聞いたところ、月に1回程度以上読む人の割合は、日本(n=655)は51.2%、アメリカ(n=566)は54.0%、韓国(n=576)は61.4%となった。
マンガの閲覧方法 日本「アプリ」が最多も6割弱、アメリカ「アプリ」「ブラウザ」「電子書籍」いずれも7割超、韓国「アプリ」「ブラウザ」が7割
予備調査から抽出した、半年に1回以上マンガを読むもしくはアニメを見る20歳~39歳男女を対象に、マンガを読む頻度を聞いたところ、半年に1回以上読むと回答したのは日本(n=484)が82.9%、アメリカ(n=452)が78.6%、韓国(n=475)が89.1%。
次に、半年に1回以上マンガを読む20歳~39歳男女を対象に、マンガを読む方法を聞いたところ(複数回答可)、日本(n=401)は「アプリ」がもっとも多く58.6%、次いで「紙媒体」が48.9%、「電子書籍を購入&ダウンロード」が34.6%となった。アメリカ(n=355)は「アプリ」が72.5%でもっとも多く、次いで「ブラウザ」が70.8%、「電子書籍を購入&ダウンロード」が70.5%。韓国(n=423)は「アプリ」が76.2%ともっとも多く、次いで「ブラウザ」が71.9%、「電子書籍を購入&ダウンロード」が42.9%だった。
マンガをもっとも閲覧する媒体 デジタル媒体は日本73.3%、アメリカ64.5%、韓国90.7%/紙媒体は韓国では約9%にとどまる
本調査の回答対象者に、もっともマンガを読む方法を聞いたところ、デジタル媒体と回答したのは(「電子書籍を購入&ダウンロード」「アプリ」「ブラウザ」の合算割合)、日本(n=401)が73.3%、アメリカ(n=355)が64.5%、韓国(n=423)が90.7%となった。韓国は日本とアメリカと比べてデジタル媒体でマンガを読んでいる割合が高いことがわかった。
マンガを読む人の日本マンガ作品閲覧経験、アメリカ62.4%、韓国77.1%
本調査の回答対象者に、読んだことのあるマンガが制作された国を聞いたところ(複数回答可)、日本(n=401)は「日本」が93.9%ともっとも多く、次いで「韓国」が10.1%、「アメリカ」が8.2%。アメリカ(n=355)は、「アメリカ」が87.3%ともっとも多く、次いで「日本」が62.4%、「韓国」が36.7%となった。韓国(n=423)は「韓国」が91.2%ともっとも多く、次いで「日本」が77.1%、「アメリカ」が32.9%となった。
マンガに対する月の課金額 日本と韓国は「0円」「1円~1,000円」、アメリカは「1,001円~3,000円」「3,001円~5,000円」がボリュームゾーン
本調査の回答対象者に、マンガを読むことに対して1ヵ月間でかける金額を聞いたところ、日本(n=401)は「0円」が38.7%ともっとも多く、次いで「1円~1,000円」が35.9%となった。アメリカ(n=355)は「1,001円~3,000円」が31.2%ともっとも多く、次いで「3,001円~5,000円」が20.6%。韓国(n=423)は「0円」が44.2%ともっとも多く、次いで「1円~1,000円」が30.9%で続いた。
調査概要
- 調査期間:2023年7月18日~7月23日
- 調査対象:<予備調査>日本、アメリカ、韓国に住む20歳~39歳の男女/<本調査>半年に1回以上マンガを読むもしくはアニメを見る人
- 有効回答:<予備調査>日本671人、アメリカ568人、韓国576人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施/<本調査>日本484人、アメリカ452人、韓国475人 ※予備調査結果に基づきウエイトバックを実施
- 調査方法:インターネット調査