かつて、カメラの黎明期には撮影した瞬間から実際に写真として見ることができるまでには数時間から数日を要していた。その後、撮影したその場で写真をプリントできるインスタントカメラが1947年に登場すると、新しい写真体験ができるカメラとして話題を集め、70年代から80年代にかけては大ブームを巻き起こした。インスタントカメラは、その当時「スピード感」の代名詞的存在であったが、時間の流れが加速する今日においてはむしろ「ゆったりとしたひととき」を想起させる存在となっており、その魅力に再び脚光を浴びつつある。
そうしたなかでライカカメラ社は今回、インスタントカメラ「ライカ ゾフォート」シリーズの第二世代となる「ライカ ゾフォート2」を発売する。「ライカ ゾフォート2」は、アナログ的な要素と現代にふさわしいデジタル的な要素がシームレスに融合したハイブリッドインスタントカメラ。
外観デザインは、インダストリアルデザインのノウハウを活かし、ライカらしいモダンかつエレガントでミニマルな雰囲気に仕上げられている。メニューと操作ボタンのレイアウトはライカのデジタルカメラと統一感を持たせたユーザーフレンドリーなデザインとなっており、インスタントカメラでありながらもライカらしさを体感できる操作性を実現している。
「ライカ ゾフォート2」の注目される新機能は、画像をデジタルデータとして保存できるようになった点。これにより、撮影後に好きな写真だけを選んでプリントすることが可能となった。ライカのほかのデジタルカメラで撮影した画像やスマートフォンに保存されている画像も、「Leica FOTOS」アプリと接続すれば、アプリのギャラリー経由で取り込んでプリントすることができる。プリント操作もシンプルで、レバーを引くことでプリントが出てくる。また、ライカでは専用フィルムとして、2種類のフレームカラー(ウォームホワイト/ネオゴールド)のフィルムが展開される。
ミニマルでスタイリッシュなデザインとシンプルな操作性を特徴とする「ライカ ゾフォート2」のカラーバリエーションは、ブラック、レッド、ホワイトの3種類。また、ボディ正面に配されたシャッターボタンで楽しめるセルフィー、広角特性を活かした風景写真、最短10cmまで被写体に近づけるマクロ撮影など、クリエイティブな表現が実現できる機能を豊富に搭載している。さらに、レンズエフェクトとフィルムエフェクトを各10種類ずつ搭載しており、クリエイティビティを存分に発揮した作品づくりの可能性が広がる。
「ライカ ゾフォート2」の登場に合わせて専用アクセサリーも登場。プリントした写真を飾ることができる木製フォトフレームからリストストラップ、キャリングストラップ、バッグなどのアクセサリー類が揃う。
「ライカ ゾフォート2」は、ライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて2023年11月10日(金)より販売開始予定。