大丸松坂屋百貨店は、オリジナル3Dアバターの販売を開始した。VTuber/3Dモデラーのもちひよこ氏をはじめとする14名のクリエイターを起用し、VRChat対応のオリジナルアバターを5体制作。同アバターは、2023年10月17日(火)18時よりソーシャルVRプラットフォーム「BOOTH」にて販売開始される。また、販売に先駆けVRChat内の特設ワールドにて試着会を開催している。
大丸松坂屋百貨店は中期経営戦略において、重点戦略のひとつに「リアル×デジタル戦略」を掲げ、リアルとデジタルを融合させた新たな体験価値の創出に取り組んでいる。コロナ禍を経て、デジタルの急速な進展とデジタルを介したコミュニケーションの需要が拡大しており、メタバース市場は国内・海外ともに今後大きな成長を見せると考えられている。加速するメタバースの世界において、新しい体験価値やビジネス機会の創出を図っていく。
同社におけるメタバースの取り組み
同社が初めてメタバース領域に足を踏み入れたのは2020年。HIKKYが開催するVRイベント「バーチャルマーケット」に仮想店舗「バーチャル大丸・松坂屋」をスタートし、以後5回出展。出展を通して、商品や食品3Dモデルの販売、そしてスタッフアバターによるメタバース接客など、新たなサービスや取り組みを実施してきた。その結果「バーチャル大丸・松坂屋」への来場者同士による食品の3Dモデルを使った「V呑み」が活発に実施され、「食品の3Dモデルが精巧」というようなメタバースユーザーからのリアルな評価を得てきた。
メタバース参入の背景
今回の取り組みでは、「メタバースで活躍するクリエイターを企業として支援し、成長するモデルを構築したい」「メタバースの生活者の暮らしを彩り豊かなものにしたい」というふたつの想いから、アバター制作に乗り出した。メタバース領域において、クリエイターとの共創作品の提供を通じて、活躍を支援するとともにメタバースの生活者が彩りにあふれる豊かなメタバースライフを送れるよう魅力的な体験を提供していくとしている。
アバターの紹介
アバターファッションの知見を持つ株式会社Vを制作進行に迎え、デザインセンスやモデリング技術に優れた14名のイラストレーター・モデラーのコラボレーションによって、「正装」をコンセプトにして5体のアバターが作り上げられた。