TISは、デザイン思考を活用して事業創造や業務改善を支援する「UXデザインコンサルティングサービス」を提供開始することを発表した。また、UXデザインをより手軽に、効果的に取り入れるプランとしてChatGPTなどの生成AI活用のための実践的なアイデア創出を支援する「生成AI活用アイデア創出1DAYプログラム(以下、1DAYプログラム)」を提供する。
「UXデザインコンサルティングサービス」は、ユーザーの感情や行動を調査、プロトタイプを通じた検証を反復、試行するプロセスを通じて、事業創造や業務改善を支援するコンサルティングサービス。面倒だから後回しにする、手間が少なくて楽だから先に行うといった、感情や行動経済学に基づく人間の行動に着目し、論理的思考だけでは発見できない課題をデザイン思考で可視化し、解決に導く点が特徴。また、論理的に分析するビジネスコンサルティングや技術コンサルティングと組み合わせて、より網羅的な支援も可能。感覚とロジックの両面からアプローチすることでより広範な課題の発見につながり、技術検討段階にUXデザインのユーザー中心の観点を入れることで、ユーザーを置き去りにした技術先行の開発を防ぐことができる。
「1DAYプログラム」は、生成AIの活用をアイディア創出ワークショップで可視化することで、実践的なアイデア創出を支援する1日集中プログラム。生成AIの専門家がいない、プロジェクトメンバーの理解度に差があるなどの技術的な課題を解決する技術学習セッションと、アイデア創出やユーザー目線での仮説検証を行うワークショップで構成されている。プロジェクト開始前の情報収集や検討にも活用できる手軽なプログラムで、プロジェクト進行の妨げになる課題を一緒に解決することを目指す。
「UXデザインコンサルティングサービス」の概要
同サービスでは、ユーザーの感情や行動、感覚的な判断を調査して、データに現れない課題を発見することから始まり、そこから解決策を発想し、プロトタイプとしてアイデアをかたちにし、ユーザーに試してもらうといった仮説検証を繰り返し行うことで精度を高めていく。
状況調査
状況理解のための定量調査
アンケートやデータ分析を用いて、ユーザーの行動や意思決定に至る基準などを統計的に調査する。
ワークショップで現場の課題感を抽出
関係者を巻き込んだワークショップを実施し、現場の印象の抽出や目的共有をして、一致団結して進む体制をつくる。
ユーザー調査
定性調査による体験の検証
現場で行動観察するエスノグラフィ調査やユーザーインタビュ―を通じて、ターゲットになるユーザーを深掘りする。
体験設計
ユーザー感情の仮説を立てる
ペルソナやカスタマージャーニ―マップなどの手法で、ユーザーが意思決定に至るまでの行動と感情の変化を洗い出す。
仮説にもとづいて体験設計
サービスの各工程でユーザーが心地よく意思決定できるような感情に導く体験を設計する。
仮説検証
プロトタイプで意思決定できるか検証
ユーザーに体験設計を取り入れた仮のサービスを使用してもらい、実効性を検証する。
検証結果を体験設計に反映し精度を上げる
設計と検証を繰り返し行い、実際にユーザーが自然に意思決定できる品質に高める。
報告
社内承認のための報告書ご提出
調査結果や体験設計の内容をまとめて、社内で計画の承認が得られる報告書を作成する。
「生成AI活用アイデア創出1DAYプログラム」の概要
「1DAYプログラム」は、ChatGPTなどの生成AI活用のための検討・情報収集をスムーズに進める1日集中プログラム。生成AIの専門家がいない、メンバーの理解度に差があるなどの技術的な課題を解決する技術学習セッションと、アイデア創出やユーザー目線で仮説検証するワークショップを組み合わせたデザイン思考プログラムを用意している。プロジェクトメンバーの足並みを揃え、プロジェクト推進の妨げとなる課題解決をサポートする。
特徴
研修ではなく実際のプロジェクトに利用できるプログラムとなっている。
- デザイン思考による右脳的なアプローチを体験
- 状況に合わせて実際のプロジェクトを支援
- テクノロジーと感情の両面から実用的なアイデアを創出