リチカは、トップマーケターの思考プロセスを言語化し、高品質なマーケティング業務遂行を支援する生成AIプロダクトを開発。第1弾の機能「ペルソナ生成～コピー生成AI」を一部のユーザーに提供開始したことを発表した。
生成AIのトレンドとマーケティング活用の難しさ
近年、ChatGPTの広まりによって、生成AI市場が急速に成長したことで、多くの企業がAIを利用したサービスや製品の開発に取り組んでいる。しかし、依然としてマーケティング担当者はさまざまな課題に直面しており、企業ごとに組織構造や業務プロセスが異なるため、生成AIプロダクトを実際の業務に組み込むことを断念されるケースも散見される。このような課題を解決するために、リチカではエンタープライズ企業と制作・運用の両軸でPoCを回すことで、マーケティング担当者が抱える業務課題を詳細に分析・可視化した。
これらの検討結果にもとづき、マーケティング実務への組み込みがスムーズに行える複数プロダクトの開発を推進している。今回のリリースは、これらの取り組みの一環であり、第1弾としてマーケティング業務のコアである「ペルソナ生成」と「コピー生成」を支援するプロダクトをリリースした。
トップマーケターの思考プロセス・業務プロセスを言語化し再現
同社では、業界をリードするトップマーケターの思考プロセスと業務手順を詳細に言語化し、未経験者であっても同品質のクリエイティブを生成できるよう、再現性を高めることができるプロンプト開発にこだわった。その結果、通常人力でキャッチコピーを制作するよりも80％のコスト削減を実現し、クライアントが実務での活用を開始している。
非コピーライターが同プロダクトを活用することで、スピーディーにプロレベルのキャッチコピーを制作することが可能に。同社が行ったPoCでは、初心者でも30分程度で、60案を制作することができ、業務工数に換算すると87.5％削減、費用を95％削減できた。
また、現在エンタープライズ企業を始め、ペルソナ生成とコピー生成のプロトタイプ生成支援を実施。このプロトタイプは、すでに実際の業務で使用されており、コピーライティングの経験が4ヵ月程度の担当者が生成AIで作成したキャッチコピーが、15年の経験を持つプロのコピーライターが作成したキャッチコピーと一緒に採用されている。
今後の展望について
近年のマーケティング活動は刻々と変化する市況やトレンドに合わせ正解を模索する活動であり、正解が日々変化するからこそ、正解を追い求め、数をこなす中で労働集約的なアプローチを強いられるという現状をよく耳にしている。膨大なクリエイティブ生成需要、属人的な業務プロセス、ブラックボックス化するクリエイティブ評価など、いまだに体系化・言語化されていない多くの課題が内在していて、こうした課題解決に向けたソリューションをクリエイティブテック / エージェンシー両軸にて提供していく。
今後もペルソナ生成やコピー生成は引き続き機能開発を進めながら、これらにとどまらず、より多様なマーケティング業務の自動化についても開発を進め、業務の効率化を推進するために、さまざまな新しい機能の開発を続けていく。
