モリサワとベンチャーキャピタルのD4V(Design for Ventures)は、日本国内のスタートアップ企業によるデザイン業務への支援で連携を開始したことを発表。まずはD4Vの投資先企業、ならびにD4Vが運営するスタートアップのデザイナーコミュニティ「First Designers」参加者を対象に、フォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」などの特別プランを提供する。
連携の背景
モリサワはフォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」をリリース以来、スタートアップ企業から、予想を上回る反響が届いている。これは、1ライセンスで2台のPCまで利用できる点や、フォントを使って制作したロゴの商標登録が可能であることなどが、スタートアップ企業のワークスタイルやブランド構築のプロセスに合致したためで、Morisawa Fontsの契約数は増加傾向にある。
一方で、スタートアップ企業の創業期においては、資金面でデザイン環境に十分な投資ができないという声も聞かれる。
D4Vは2016年の設立以来、50社を超える投資先スタートアップ企業に対し、資金や助言を含む経営支援に加え、ブランディングから製品開発、組織づくりに至るまでの多様なデザイン課題を支援してきた。また、2021年からスタートアップのデザイナー向けコミュニティ「First Designers」を運営し、スタートアップで活躍するデザイン人材の育成と活性化に貢献している。
モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に、より多くの方にとって読みやすく設計されたUD(ユニバーサルデザイン)フォントの開発や、デザインを学ぶ人への支援などを行ってきた。日本のスタートアップが「デザイン」を成長ドライバーとして最大限に活用できる未来を目指すD4Vの理念に共感し、今回の連携に至った。両社はモリサワが提供するスタートアップ支援プログラムなどを通じてスタートアップのデザイン業務を支援し、事業成長に寄与することを目指す。
D4V向けスタートアップ支援プログラムの概要
対象
D4Vの投資先スタートアップ企業、およびD4Vが運営するスタートアップのデザイナーコミュニティ「First Designers」参加者
内容
- Morisawa Fonts、Webフォント、組込みフォント、SAFL(サーバーアプリケーション用フォントライセンス)などの特別プラン
- Morisawa Fontsスタンダードプランの期間限定無償提供(※一部対象者限定)