オリジナル漫画・webtoon制作会社であるYLAB STUDIOSは、バンダイを引受先とする第三者割当増資により、15億円の資金調達を実施したことを発表する。YLAB STUDIOSは、この度調達した資金を活用し、オリジナルコンテンツ制作の体制を強化し、急速に成長するグローバル漫画・webtoon市場の成長に貢献していく。
資金調達の背景および展望
コンテンツ産業の活発なグローバル化により漫画・webtoon市場の急速な成長に注目が高まるなか、漫画『新暗行御史』の原作者である尹仁完(ユン・イナン)氏が、2022年東京にYLABのグローバル制作会社としてYLAB STUDIOSを設立した。母体であるYLABは、2010年ユン・イナンが韓国に設立した漫画・webtoon制作会社で、『新暗行御史』、『復活する男』、『鉄槌教師』、『スタディー・グループ』など、創業以来多様な漫画・webtoonのヒット作を生み出し、グローバルに制作範囲を広げてきた。今年7月には漫画・webtoon事業を母体とする企業としては韓国初のIPOに成功し、韓国の株式市場であるKOSDAQ(コスダック)に上場した。
YLAB STUDIOSは、YLABの創業者であるユン・イナン氏が自ら代表取締役を務め、「webtoon×雑誌漫画」の同時連載作品『スーパーストリング -異世界見聞録-』を発表し、日本をはじめアメリカ、フランス、中国、タイなど、7つの国と地域でグローバル同時連載を実現した。2023年6月にはYLABの新しい世界観(ユニバース)である「GOLDSTRING(ゴールドストリング)」の制作企画を発表。YLAB STUDIOSは、今回調達した資金を活用し、グローバル作品の創作環境を強化するとともに、クリエイターにとってさらに満足度の高い制作体制を構築していく。流通機能もさらに強化を進め、漫画・webtoonコンテンツのグローバル商社として、成長を続けていく。
同社は、今回の資金調達において、バンダイとの戦略的な業務提携がなされたことを最大の収穫と捉えている。YLAB STUDIOSとバンダイの強みを最大限に活かし、市場の成長に貢献できるよう、作品の制作を行っていく。また、すでにグローバル市場をリードしているバンダイのネットワークを活用し、積極的に二次IP事業を展開することで、グローバルwebtoon市場をリードするコンテンツプロバイダーとして成長すべく、邁進していく。
代表取締役CEOユン・イナン氏のコメント
YLAB STUDIOSは、オリジナル漫画・webtoon制作を主軸に、漫画・webtoonコンテンツのグローバル流通(※)及び映像化・商品化といった二次IP事業を推進し、総合漫画コンテンツ企業として成長することを目指しています。また、独自のクリエイター育成事業(時期は未定)により、日本をはじめ全世界のクリエイターを育成し、グローバル漫画市場の発展に貢献していきたいと考えています。
今回の資金調達を通じて仲間となったバンダイは、IP事業におけるグローバルリーディングカンパニーであり、YLAB STUDIOSのオリジナルIPを活用した二次IP事業の強力なパートナーになっていただけると確信しています。オリジナルIPの制作から流通、そして二次IP事業まで一貫して事業を行うことで、グローバルコンテンツプロバイダーとして成長してまいります。引き続きご関心とご協力をよろしくお願い申し上げます。
(※)子会社の株式会社YLAB EARTHが担当