富士フイルムは、写真愛好家向けウェブメタバース「House of Photography in Metaverse(以下、HoP in Metaverse)」を日本国内で一般公開した。
「HoP in Metaverse」は、デジタルカメラのショールームやギャラリー、ユーザー同士の交流ができるスペースなどを備え、写真愛好家同士、または写真愛好家と同社をより直接的に結びつける新しいスタイルのコミュニケーション空間。今後、同社は「HoP in Metaverse」を通じて、ユーザーとのダイレクトコミュニケーションを実現していくとしている。なお、同社が写真愛好家向けウェブメタバースを公開するのは、今回が初めてとなる。
同社は今回、ウェブメタバース技術を用いて、距離や時間の制約を超えてより多くのユーザーに直営写真店同等のサービス提供を図るため、「HoP in Metaverse」を開発した。
「HoP in Metaverse」は、「エントランスホール」「X/GFXショールーム」「ギャラリー」「コミュニティエリア」「アリーナ」の計5つのルームを備えたメタバース空間となっている。ユーザーがアバターとなって、イメージング関連製品・サービスの情報を得たり、フォトセミナーや新製品発表会、オンライン写真展などイベントに参加することができる。さらに、ユーザー同士での会話や、知識豊富なアバターコンシェルジュへの製品に関する相談など、双方向のコミュニケーションも楽し無ことができる。
なお、ユーザーは、同社の無料会員サービス「FUJIFILM メンバーズ」に登録したうえで「HoP in Metaverse」にログインすることで、各ルームで提供するサービスを利用でき、音声会話も行うことが可能。
「House of Photography in Metaverse」の特徴(各ルームの詳細)
1.エントランスホール
- すべてのルームに通じる「ワープゲート」を備えた「HoP in Metaverse」の入口。ユーザーは入室後、アバターを選択し各ルームに移動する。
- アバターの操作説明パネルや、各種イベントの案内掲示板、大型モニターを設置。ユーザーは製品や同社主催の各種アクティビティに関するさまざまな情報を入手できる。
- プリント関連製品専用の同社ECサイト「Prints&Gifts」やINSTAX公式サイトに直接リンクするバーチャルショールームを併設。ユーザーは各種プリント関連製品・サービスやINSTAX製品をオンラインでスムーズに購入できる。
2.X/GFXショールーム
- 同社デジタルカメラ「X/GFXシリーズ」に関するさまざまな知識や情報が得られるバーチャルショールーム。アバターコンシェルジュが常駐し、製品の修理や購入の相談などに無料で対応する。
- カメラやレンズをより深く理解したいユーザーのために、予約制のオンライン相談機能も用意。専用のオンライン会議ツールを活用して同社スタッフとの直接対話もできる。
3.ギャラリー
- 主に同社デジタルカメラで撮影された作品を高画質なデータで鑑賞できるオンラインギャラリーを2種類設置。実際のギャラリー同様に高品位にライティングされた「クラシックギャラリー」と、屋外空間にランダムに大小さまざまな作品が浮遊する、メタバースならではの展示方法を採用した「パノラマギャラリー」がある。
- 同社が運営する「フジフォトサロン」との連携を予定。遠方在住者などで実際の写真展に来場できないユーザーも、作品を鑑賞できる。
4.コミュニティエリア
- ユーザー同士が自由に会話したり、写真家や同社スタッフがファシリテーターとなって運営するさまざまな「コミュニティ」が開催されるエリア。
- 大人数の仲間で集うのに最適な「バーカウンター」、少人数の友人同士で語らうための「ブース」、予約制コミュニティを開催する「ラウンジ」など、用途に応じて活用可能な複数のコーナーを用意。さらに「コスモエリア」と呼ばれる、夜空の下をイメージした広大なフリースペースも設置し、メタバース特有の非日常な空間でオンライン会話を楽しめる。
5.アリーナ
- 各種フォトセミナーやトークショー、オンライン新製品発表会など、大規模なイベントの開催で使用する多目的ホール。設置されている大型スクリーンを通じたライブ配信で、臨場感あふれる映像を楽しめる。
- ステージ登壇者と来場者の音声コミュニケーションを実現する「質問者用ブース」を装備。ユーザーは同ブースから発言することで、現実の写真教室や新製品発表会と同じように双方向のコミュニケーションをおこなうことができる。