JR東日本グループはヒトの生活における「豊かさ」を起点として駅のありかたを変革し、「交通の拠点」という役割を超えて、駅をユーザーと地域の人々の生活とつながる「暮らしのプラットフォーム」へと転換する「Beyond Stations構想」を推進している。この構想の一環として新宿駅南改札内コンコースに空間全体を統一的に演出可能なイマーシブなメディア空間「新宿BBB(スリービー)」を2024年4月15日(月)に全面開業する。
コンコース内に総面積約250平方メートルの3つの特徴的な大型サイネージによるダイナミックな映像や空間演出によって、ユニークな没入体験を楽しむことができる。
1.「新宿BBB」について
「新宿BBB」は3つの特徴的な大型サイネージ(BOX、BLOCK、BELTで総面積約250平方メートル)を駅構内に配置することで空間全体をジャックできる独自性の高いメディア。新宿駅を利用するユーザーに向けて、空間全体でダイナミックな広告や空間演出などのコンテンツを放映することで、リーチと強く記憶に残るメッセージが届けられるメディアとしての存在価値の確立を目指する。
また、東京都のキャップ&トレード制度などを活用し、新宿駅東西通路の「新宿ウォール456」と合わせてCO₂ 排出量(年間549t -CO₂)を実質ゼロにした「ゼロカーボンメディア」として運用する。
「新宿BBB」の特徴
2.「新宿BBB」の役割
世界最多の乗降客数を誇る新宿駅のイマーシブなメディア空間を活かして、「ⅰ)ダイナミックな映像表現による情報発信」「ⅱ)地域・沿線の魅力発信」「ⅲ)観光などの移動需要の喚起などの取り組み」を通じて、駅での新たな体験価値の創出を行っていく。また、空間全体をジャックしたインパクトある広告により、企業や商品などの世界観やメッセージを楽しむことができる
ⅰ)ダイナミックな映像表現例:世界の海をつなぐ「BEYOND AQUA」
空間全体を統一した象徴的な演出として、さまざまな海域の生物が同じ空間で自由に泳ぎまわり、圧倒的なディテールを通して生命の美しさを表現する「BEYOND AQUA」を制作した。
ⅱ)地域・沿線の魅力発信:クリエイター8名との共創で描き出す「#MEETinSHINJUKU」
SNSを中心に活躍する8名のクリエイターが「新宿駅を利用し、新宿の街で過ごす人々の日常」をテーマに描き下ろし。イラストレーションと実際のスポットが重なり合うコンセプトで構成され、新宿の人気スポットを紹介し、新宿で得られるかけがえのない時間や駅を起点とした豊かな生活の魅力を伝える。
クリエイター8名(五十音順/敬称略)
江戸屋犬八:新卒で勤めた会社を退職後イラストレーターに転職。大手菓子メーカーキャンペーン用イラストや大手飲料メーカーと人気キャラクターとのコラボキャンペーンイラストなどを手掛ける。
Kamin:イラストレーター/デザイナー。 東京藝術大学大学院在学中。ビビットな配色、チャーミングな女性のイラストを多く用いる。国内外を問わず、企業やアパレルとのコラボレーション、CD ジャケットなど、 幅広く手がける。
かりや:高知県出身。アニメーター、イラストレーター。アニメ制作スタジオでスマホゲームの作画などを手がけ、フリーランスに。「なつぞら」では、題字デザインのほか、オープニングアニメの監督、原画、キャラクターデザインなどを担当した。
慧子:書籍の装画や広告用ビジュアルなどを手掛ける。指先まで気をつかった美しい女性をコンセプトに創作活動を展開中。
サンレモ:大阪府出身。懐かしさと新しさの融合をテーマに、ファッションやカルチャーを感じさせるレトロな人物像イラストを描く。雑誌や広告、ブランドやアーティストとのコラボレーションなど幅広く活動中。
シェリーリリー:長崎県出身のイラストレーター・漫画家。河出書房新社よりイラスト集『星降る夜のロマンチック妄想録』を出版。女の子がドキッとするようなスイートなイラストや漫画が得意。
ともわか:フリーイラストレーター。愛媛県出身、関西在住。人物画をメインに、はっきりとした線と色数を絞った配色を得意とし、印象の残るイラストを描く。書籍のカバーや挿絵、広告キービジュアル、MV用イラストなど、幅広い分野で活躍。
mame:東京都出身、山梨県在住。ロマンスに憧れる不器用な女の子を描く。一枚の絵に世界観を詰め込むことにこだわり、女の子のかわいさだけではなく、アイロニーや毒っ気のある作風が特徴。音楽と食べ物が好き。
ⅲ)観光などの移動需要喚起:新宿駅発着の中央線特急の旅の魅力を発信する「感動のまんなかへ。中央線特急の旅」
中央線特急の沿線である信州・甲州エリアの自治体や事業者と連携して厳選したおすすめの観光スポットを特集し、地域との繋がりが体感できるメディアコンテンツ。横長のBELTの形状を活かしたE353系が往復で走り抜けるシーンも見どころ。5月上旬(予定)からは続編として夏編を放映する。